2012年1月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

kumazemiモバイル

  • kumazemiモバイル
    kumaゲリラの動員状況によりますが、他会場を同時実況いたします。

ご協力お願いします

  • Quickvoter

    Q.見聞録を見た私は

    高校サッカー部員です
    クラブユースにいます
    中学生です
    部員の保護者です
    サッカー指導者です
    高校サッカーファン!
    女子マネです


    -view results-

    by pentacom.jp

kumazei research

kumazemi's favorite players 2010

  • 明治学院の8番
    この企画もついに4期目に入りました。継続は力なりでがんばります。

kumazemi's favorite players 2009

  • 修徳11番宇都宮選手
    今年も将来性ある選手、面白い選手、イケてる選手をフォーカスします。

kumazemi's favorite players 2008

  • 実践学園8番
    少ないのは私が取材にあまり行けなかったからです。ごめんなさい。

kumazemi's favorite players 2007

  • 繁澤選手(都三鷹)
    07年度です。新人戦、インターハイ、選手権とずっと追いかけました。

kumazemi's favorite players 2006

  • 久留米20野村選手
    06年夏から冬、私がグラウンドで出会えたすばらしい選手たちです。

kumazemi's guest

  • 累計: 検索エンジン登録
    本日: SEO対策
    昨日: メール配信

    アクセスアップ

kumazemi's football photo

  • 駒大高vs大津(2011全国選手権開幕戦)
    高校サッカー写真集です。ご連絡いただければさしあげます。Copyright (C) TEAM kumazemi All Rights Reserved

kumazemi's sanctuary

  • 都立日野台高校グラウンド
    みんなの思い出の場所を集めてみました。

kumazemi's lounge

  • 祈りの千羽鶴
    ちょっと疲れたなぁと感じたらぜひ一度お立ち寄りください。

最近のトラックバック

ブログ powered by TypePad

2007年6月24日 (日)

総体東京代表決定

インターハイ東京代表が決まりました。

【準決勝】

帝京 3-1 修徳
関東第一 4-0 都立つばさ総合

【決勝】

帝京 3-1 関東第一

ついに関東第一が”壁”を突き破って全国の舞台に登場することになりました。そして第1代表は”東の正横綱”帝京です。

この間の関東大会は埼玉栄に敗れてしまいましたが、昨夏インターハイベスト4のメンバーをいますし、期待できます。その関東大会で帝京を破った埼玉栄は、埼玉の夏のチャンピオンなりました。インターハイ埼玉第一代表ですからホンモノです。千葉は流経大柏と市立船橋の2強が実力どおりに、神奈川ではつばさ総合が惜敗した日大藤沢が第二代表で出場です(大地代表は桐光学園)。

つばさ総合は残念ながらあと一歩及びませんでした。私が初めて彼等と会ったのは昨年度の選手都大会学習院戦でしたが、あの試合でいいチームだなぁと感じてから、実践学園を破って関東大会に出場するまでの強豪校になりました。そして今回はベスト4です。選手のみんなは悔しかったに違いありませんが、ものすごく成長した今は、他校からマークされ目標とされるチームになっています。これはすごいことです。そしてあなたたちの成長は名門校、強豪校に少なからず影響を与えたに違いありません。これは東京のレベルを上げることに間違いなく寄与するはずです。

インターハイでは帝京、関東第一の両代表に暴れまくってもらいましょう。東京代表の選手権奪還を占う上でこの真夏の祭典は極めて重要な意味を持っています。

さすがに佐賀まで行けるかどうかは難しいところですが、準決勝が土曜で決勝が日曜日のようですので、東京代表がベスト4まで行ったなら鳥栖スタジアム突撃を考えようと思います。

2007年1月 8日 (月)

盛岡商業vs作陽

第85回全国高校サッカー選手権決勝です。準決勝とはうって変わって絶好のコンディションで行われ、盛岡商業が逆転で作陽を破って4080校の頂点に立ちました。

Photo_131 Photo_132

ゲームは序盤からスピードのあるFWを有する盛岡商業が早い出足でペースを握ります。ファーストシュートは9番成田選手でした。

Photo_134この成田選手、とにかく速いんです。作陽の守備陣も十分リサーチ済みで対応も決まっていたと思いますが、チャンスと見るや切り裂くようなドリブルで仕掛けていきます。結果的にこの成田選手のすごいスピードがこの決勝戦に決着をつけることになります。

対する作陽も盛岡商業の早い出足に苦しみながらも、攻撃に出たときはフィニッシュまでいく場面が多く、押していながらなかなかいいシュートを打てない盛岡商業とは五分五分だったでしょう。前半39分には作陽桜内選手の決定的なヘディングシュートもありましたが、前半は0対0でした。

後半、作陽は飛び道具を出してきます。

9番村井選手の投入です。桜内選手に代わって出てきました。右足の怪我でこの大会はフル出場できることが難しい状態なのですが作陽のエースです。

Photo_135このエースが「さすが」とうなる仕事をします。後半10分過ぎのことでした。

盛岡商業の右サイド攻撃のボールを奪った3番桑元選手がそのままドリブルで駆け上がりエース村井選手にパス、3人に囲まれた村井選手は体全体と右足を使って見事に反転、そのまま右足を振り抜きます。そしてこのシュートがクロスバーを直撃、詰めていた村井選手にパスを出した3番桑元選手がヘッドで押し込み先制します。

ものすごい歓声でした。36,000人の国立競技場が一瞬揺れた感じがしました。

Photo_136 しかし、下を向かない盛岡商業は持ち前のスピードを生かした攻撃を仕掛け、後半19分に右サイド攻撃で8番千葉選手がPKを得ます。

キッカーは11番林選手。あの雨中の八千代戦で決勝ゴールにつながる見事なコーナーキックを蹴ったレフティです。キックが正確なんですね、PK戦のときも1番を蹴るそうです。

大観衆が固唾を呑んで見守る中、ゆっくり助走を開始した林選手、左足でゴール左隅を狙って蹴りました。しかし、無情にもボールはポストをかすめていきました。ここでも何とも表現できないどよめきが起こりました。

ガッツポーズする作陽、肩を落とす盛岡商業。この時間でこういった状況になるとほぼ流れは作陽に向いていきますが、ここで盛岡商業齋藤監督がこの流れを断ち切るかのようにすぐ動きます。

Photo_137 俊足FW13番大山選手の投入です。直後の後半26分、この切り札大山選手が左サイドを突破、先制点を挙げた桑元選手を振り切りゴール前へセンタリング、このボールがPKを失敗してしまった林選手の足元へ行きます。そして左足でシュートしますがミートせずにボテボテに。しかしこのボテボテボールが体を投げ出して止めにいった作陽DFの股下を抜けてまたもや林選手にとって絶好の位置に転がり出てきます。これをつま先で押し込んで同点になります。

2度の大きなミス(PKとこのシーンでの最初の左足のシュート)をしたこの2年生FWに天は3度目のチャンスを与えました。そしてこの2年生FWはこのチャンスを見事に決めました。きっと日ごろ熱心に練習し、誠実に生きているのでしょう。でないと天はここまでチャンスを与えてはくれません。

選手交代がズバリ的中し、息を吹き返した盛岡商業ですが、何せ相手は静岡学園戦で追いつかれた1分後に勝ち越したチームですから、下向かずに再三攻撃を仕掛けます。ここで残り10分切りました。私の席の前後は小学生のちびっ子だらけだったんですが、この熱いスタジアムに少しでも長くいたくて「延長!延長!」と大合唱してました。

後半40分でした。自陣危険な位置でのFKをしのいだ盛岡商業は、高速ドリブラー9番成田選手が左サイドを突破、DFを振り切ってゴール前へパス、二アサイドにDFと並走して詰めてきた盛岡商業の選手がスルー、このボールに8番千葉選手が合わせてゴール右へ流し込み勝ち越します。

作陽もおなじみ7番宮澤選手→11番小室選手のホットラインであきらめずに攻撃しますが、盛岡商業も集中を切らさず守り、ロスタイム2分もしのぎきって2対1で盛岡商業が勝ち、見事栄冠を手にしました。

Photo_140

盛岡商業はすばらしいチームです。正確に蹴って止める、フルタイム走りきる、周りを観て11人でやる、決してあきらめない、これらがサッカーの本質の本質であることを目の前で体現してくれました。

登録25選手の約半数が県内地元中学出身、半数が県内クラブ出身とどの都道府県にもごく普通にある公立高校が4080校の頂点に立ちました。全国大会で勝てるかどうかはその高校のサッカー部を取り巻く環境で決まるわけではないようです。では、何なのか。その答えはやっぱり日々の練習にあるような気がします。

2007年1月 6日 (土)

第85回全国選手権準決勝

雨中の激戦を作陽と盛岡商業が制しました。

まず、悪天候の中、すばらしいパフォーマンスを見せてくれた4校の選手そしてずぶぬれになりながらスタンドで母校を応援し続けた在校生、卒業生、ご父兄の方々に敬意を表します。

両ゲームともどちらが勝ってもおかしくない展開でした。GKにとっては実にやりにくい状況でしたが、神村学園の失点も八千代の失点も雨でなければなかったかもしれません。逆から言えば、雨というどっちにもころびかねない「運」を作陽と盛岡商業がゲットしたのです。

作陽は前半25分、右サイドからのFKをゴール前に入れたところをやはりここでも7番宮澤選手がヘディングシュート、GKがはじいたところを3番石崎選手が詰めていて押し込んだものです。

八千代は試合終了間際の後半40分すぎでした。右コーナーキックからのボールをGK植田選手がパンチングをミスしてしまい、オウンゴールとなってしまったものです。確かにオウンゴールですが、あの天候であのピッチの状況、しかも試合終了間際で疲労もある中、あのような弾道のコーナーキックをあの位置に蹴ることができる盛岡商業11番林選手がすばらしかったのです。1回戦の国見、2回戦の尚志とPK戦を二度制し、このゲームでも勇気ある飛び出しで決定的場面を阻止するなど植田選手を攻めることはできません。

それより序盤こそ押し込まれましたものの、その後は落ち着いて普段どおり盛岡商業がよく守り、八千代にいつものプレーをさせなかったのも大きかったと思います。

これで決勝は作陽対盛岡商業となりました。当たり前で何をいまさらですが作陽も盛岡商業もめちゃくちゃ強いです。昨年は“セクシーフットボール”野洲が“剛”の鹿児島実業を破って優勝し、高校サッカーが変わると言われました。今年はしっかりした技術と80分間走りきる体力、状況によって臨機応変に戦術を変えられる柔軟性、そして最後まで全力で戦うメンタリティを持つ高校同士の決勝となりました。両校とも地上戦も空中戦も強く、飛び道具も持ってます。

よく晴れて風もなく、暖かい陽射がピッチにたっぷりとふりそそぐ決勝となることを祈ります。

2007年1月 5日 (金)

静岡学園vs作陽

Photo_127 Photo_128

準々決勝、駒沢陸上競技場第一試合です。

すごい試合でした。勝手にネーミングさせてください。このゲームは「7番対7番の対決」でした。作陽7番宮澤選手と静岡学園7番枝本選手です。二人とも小柄なミッドフィールダーですが、獅子奮迅の活躍でした。

前半はお互いいいところを消し合いながら0対0。特に静岡学園は作陽に中盤を支配されないよう、早いチェックでしかも激しくディフェンスしていました。静岡学園がここまで激しくマークするのですから相当作陽の中盤を警戒していたのでしょう。

後半は一転してゲームが激しく動きます。先制したのは作陽でした。ボールを受けた7番宮澤選手が粘ってタイミングを計り11番小室選手にすばらしいタテパスを通し(写真右上)、そのまま小室選手が静岡学園ゴールネット右隅に狙いすまして蹴りこみました。

Photo_129今度はその5分後の17分、静岡学園が7番枝本選手がクロスに飛び出したGKを巧みな個人技で交わし、同点ゴールを決めます(写真)。

正直、これで「静岡学園が流れつかんだな」と思いました。パンフレットにも書いてありますが、このチームは相当走りこんでいて後半にめっぽう強いからです。

しかし、作陽はタフでした。同点にされた直後のキックオフからあっという間に静岡学園陣内に深く攻め入り、守備陣形が整わないうちに作陽11番小室選手が右足一閃、逆転ゴールを決めます。追いつかれてからわずか1分後の出来事でした。

Photo_130

喜ぶ作陽11番小室選手の背中が見えますが、静岡学園GKの船崎選手が「どうなってるんだ」というような仕草をしています。

静岡学園は何かが狂っていたのでしょうか。後半勝負はお家芸なのに常に先手をとられていきます。そしてこの5分後の後半22分、またも自陣深い位置で振り回されてしまい、作陽7番宮澤選手に決められ3対1となります。

作陽は後半、戦い方を変えてきたように思います。静岡学園の中盤のチェックが激しいので、あまり横や斜めの方向には手数をかけず、早めにタテパスを入れるように変えてきた感じを受けました。

一方、2点差をつけられた静岡学園は死に物狂いで攻撃を仕掛けます。しかし、焦っていたのでしょうか、ポイントとなるところでパスが浮いてしまったり、コントロールをミスしてタッチに出してしまったりと、らしからぬ状況が続きます。でもやはり王国静岡の代表です。後半34分、早いスローインでリスタートして右サイドから攻め込み、伊藤選手が執念で押し込んで3対2と1点差になります。残り時間はあと5分強というところでした。

ここからも静岡学園は猛攻を仕掛けますが、作陽も必死に守ります。ほとんど自陣に引いてボールがきたら大きく蹴出す状況が続きました。これもしょうがないです。勝てば岡山県勢初の国立、勝ちたい気持ちが「サッカーとは」を上回るのも仕方がないです。この大会のために3年間歯を食いしばって練習してきたのですから。

作陽が静岡学園の猛攻をしのいでいるうちに40分が経過し、ロスタイム表示ボードの「3」もあっという間に過ぎて作陽に軍配が上がりました。

作陽は強いです。岡山県は青山(敏)選手や苔口選手などのすばらしい人材を輩出し、いよいよ歴史に名を残す舞台に上がってきました。これも指導者の方々の熱意と努力の賜物だと思います。

準決勝は八千代対盛岡商業、作陽対神村学園となりました。九州勢がバタバタと早くに散っていきましたが、鹿児島県代表は残りました。全滅しないんですからやっぱり九州はさすがです。八千代はあの古河一が初優勝した昭和55年度第59回大会以来のベスト4ですね。私が高校に入った年です。盛岡はその昔飢饉に苦しんだ土地柄と聞きます。厳しい状況を努力と工夫で脱しきる魂が脈々と流れているのではないでしょうか。

もうここまできたら実力云々というより、コンディションを整えて試合で普段の力を100%出すこととほんのちょっとの運を味方につけることです。

4強の選手の皆さん、国立競技場ですばらしい感動のパフォーマンスをお願いします!

2007年1月 4日 (木)

全国選手権8強出揃う

全国選手権は3回戦が終わりベスト8が出揃いました。

ベスト8の顔ぶれは東北勢1校、関東勢1校、東海勢1校、北信越勢2校、中国勢2校、九州勢1校となりほぼ全国まんべんなく残りましたが、残念ながら近畿勢が全て姿を消してしまいました。

準々決勝進出校 結果 ここまでの得失点
八千代(千葉県代表) 4-1野洲(滋賀県代表) 5得点2失点+3
丸岡(福井県代表) 0-0PK5-4那覇西(沖縄県代表) 0得点0失点±0
広島皆実(広島県代表) 0-0PK3-2境(鳥取県代表) 0得点0失点±0
盛岡商業(岩手県代表) 1-1PK4-2武南(埼玉県代表) 5得点3失点+2
作陽(岡山県代表) 0-0PK4-2室蘭大谷(北海道代表) 6得点1失点+5
静岡学園(静岡県代表) 1-0青森山田(青森県代表) 4得点1失点+3
星稜(石川県代表) 1-1PK4-3鹿島学園(茨城県代表) 2得点1失点+1
神村学園(鹿児島県代表) 2-1桐光学園(神奈川県代表) 2得点1失点+1

それにしても今大会はPK戦が多いですね。

ここまでの全40試合のうち何とPK戦が15試合あります(.333)。3回戦までのPK戦の数は前回は7試合、前々回は8試合ですから倍増です。(丸岡高校と広島皆実高校はここまでの3試合すべて0対0のPK勝ちです)。

また、1点差決着もここまで11試合あり、PK勝ちと1点差勝ちを合わせると26試合にのぼり、何と.650になります。

Img_0199_1

サッカーの裾野は確実に日本全国に広がり、どこの代表が優勝しても不思議ではありません。力は拮抗しています。

ただ、ここまでPK戦が多いとちょっと負けた方には気の毒な気がします。来年からは全試合90分にするか、思い切ってリーグ戦導入して8強からトーナメントにするとか・・・

テレビ放映とか会場、運営スタッフの問題もあるとは思いますが、大会そのものに工夫を施す時期に来ている気もします。

4日は休養日で5日がいよいよ準々決勝です。八千代vs丸岡、広島皆実vs盛岡商業、作陽vs静岡学園、星稜vs神村学園の4試合です。

ちなみにここまでの試合すべて80分で決着をつけてきているのは静岡学園ただ1校です。

2007年1月 3日 (水)

静岡学園vs佐賀東

Vs_1 Photo_123

駒沢競技場第2試合です。この前の室蘭大谷vs高川学園戦に比べて静かな立ち上がりでした。ご存知井田監督率いる静岡学園は選手権優勝1回、準優勝1回を誇るサッカー王国の代表です。対する佐賀東は1対1になったら9分9厘勝負してくる相手に対して、間延びしないよう中盤をコンパクトにし、ヨコにはドリブルさせるがタテにはさせず、回させるけど突破させない見事なディフェンスで前半を0-0で折り返します。前半は膠着した感じで、静かに終わりました。

しかし、後半は一転します。ことの始まりは開始5分の佐賀東の先制でした。速攻からで、決めたのはエース10番山下選手。一瞬会場内に何ともいえない雰囲気が漂いました。

これで目が覚めたか、静岡学園が前半と同じチームとは思えないアグレッシヴなサッカーを展開します。多彩な個人技と前半とは比べ物にならない運動量でスペースを創り出し、サイドをえぐったり中央から短いパス交換で突破を図ったりと「おおお!これぞ静岡学園」という感じになりました。

Photo_124 この流れで掴んだ後半14分の右コーナーキックに10番杉浦選手がどんぴしゃでヘッドを合わせ(写真)同点に追いつきます。

前半を0-0で折り返し、後半ワンチャンスをものにして押し切るという佐賀東にとっては理想的な展開だったのですが、このコーナーは絶対にフリーにしてはいけない選手をフリーにしてしまいました。

これで静岡学園が完全に息を吹き返し、佐賀東を守備一辺倒に追い込みます。そして23分、静岡学園ベンチは11番吉野選手を下げてFWの大石選手を投入します。PK戦もちらつく時間ですが、80分での決着を図りに出ました。

この交代直後の後半27分、佐賀東の必死のクリアを拾いまくって波状攻撃をかけ、左サイドからのボールをまたもや10番杉浦選手が右45度あたりから左足を振りぬき、ついに逆転します。それにしても静岡学園の杉浦選手はさすがです。静岡学園の10番はダテじゃないです。チームが苦しんでいるときにこの仕事です。まさしくエースというはこういう選手のことを言うのですね。

佐賀東はこれでちょっとガックリきてしまったかもしれません。でもすかさずベンチも積極的に動き、31分に2人選手を交代して局面打開を図ります。そして、実際盛り返して攻撃にリズムも出ました。

しかし、終了間際、前がかりになったところを逆に静岡学園の速攻をくらい、14番小林選手に3点目を決められ、勝負がつきました。

佐賀東は後半20分くらいまではある意味狙い通りだったと思います。しかし、パンフレットの静岡学園のページに書いてあるとおり、後半の後半になっても全く足が止まることなくあれだけの連続攻撃をくらうとは予想してなかったのではないでしょうか。

静岡学園の3回戦の相手は青森山田です。これも凄いゲームになりそうです。次戦はあまりスロースタートだと取り返しがつかなくなりますので、前半からガンガンいってください!

最後になりますが、今大会ちょっと異変が起きています。というのも沖縄を除いたいわゆる九州勢のほとんどがここまでで姿を消しているのです。かろうじて鹿児島県代表の神村学園が3回戦に進出していますが、国見、大津、鵬翔の常連も姿を消しました。また、初芝橋本や滝川第二、大阪朝鮮がある近畿勢も野洲だけです。逆に北海道、東北、日本海側といった冬の厳しい地域の学校が6校(室蘭大谷、青森山田、盛岡商業、星稜、丸岡、境)残り、ここ最近市立船橋以外あまり目立ってない関東勢が4校(桐光学園、八千代、武南、鹿島学園)残っています。

私的には武南、八千代、室蘭大谷、静岡学園あたりがにおうのですが・・・

室蘭大谷vs高川学園

Vs Photo_120

全国選手権2回戦、室蘭大谷対高川学園のゲームです(駒沢陸上競技場)。

試合は序盤から双方イエローカードが飛び交い、やや荒れ気味でスタートしました。

室蘭大谷は9番「動」の樋渡選手に10番「静」の宮澤選手のツートップですが、今日はこの2人が爆発しました。

先制したのは室蘭大谷。前半7分、右サイドのFKから低くて速い弾道のボールをGK前に入れ、そこに走りこんだ2番DFの清原選手が点で合わせてました。おそらくこれは相当練習しているパターンのひとつですね。でないとキックと同時あそこに走りこむのは不可能です。

対する高川学園も10番山田選手を中心にボールをよく動かして攻め入り、前半29分この山田選手の粘りから生まれたゴール前の混戦から8番堂端選手が押し込み追いつきます。

Photo_121 しかし室蘭大谷はこの5分後、またもFKから相手DFのクリアボール拾って二次攻撃をかけ、最後は9番樋渡選手が見事なシュート(写真)を決めて2-1と勝ち越します。高川学園にしてみたら追いついた直後だっただけに、この1点は心理的にも影響が大きかったと思います。

それにしても室蘭大谷はいわゆる「チャレンジ&カバー」がしっかりしていて、第一DFがプレッシャーをかけると第二DFがボールの出所にすぐアタックできるポジションをとり、ボールを動かしたい高川学園に自由にやらせません。結果的に室蘭大谷は80分間、これを集中切らさずやり続けました。

Photo_122 後半も室蘭大谷はきっちりした守備から前線の10番宮澤選手に早めにつなぎ、迫力ある攻撃を展開します。この流れから後半10分、この宮澤選手が見事な胸トラップから絶妙なループシュートを決めて3-1。後半20分には宮澤選手の突破から中央へつなぎ、受けた9番樋渡選手が決めて4-1。

守備では室蘭大谷のディフェンス二枚看板である2番の清原選手と5番の近藤選手が立ちはだかり(この二人は強烈です)、高川学園の攻撃をことごとくつぶしていきます。そしてとどめは33分、点を取らなければならない高川学園が前がかりになったところをカウンターから10番宮澤選手にタテ一本、受けた宮澤選手が一人交わして落ち着いて流し込み5-1(写真)。これで勝負アリとなりました。

高川学園も意地を見せて終了間際の後半39分、左クロスに9番山崎選手が飛び込みヘッドで1点返しました。これはゴールもさることながら、4点差つけられてもゴールを狙い続けるそのたくましい精神力に脱帽しました。普通ならもう下向いて足が動かなくなります。

前身の多々良学園が経営破綻により民事再生法を申請するという出来事があって、高川学園の選手の皆さんは精神的に相当の苦労があったことと思います。何の責任もない選手達を思うと気の毒としかいいようがありません。それでも県予選を勝ち抜いて全国に出てくるのですから伝統の力は凄いです。

勝った室蘭大谷の3回戦の相手は作陽です。強敵ですが今日のような中盤での速い詰めと相手に自由にさせないシステマティックな守備ができれば、ツートップが好調なので勝算アリだと思います。

ぜひ、がんばってください。

2006年12月31日 (日)

暁星vs滝川第二

Photo_105

下馬評では滝川第二優勢の声が大きかったのは事実ですが、戦い方と流れによっては暁星にも勝機ありとふんで観ていました。心の中では11月30日の記事「東京に意地」で勝手なこと書いたことを思い出していました。

暁星の選手は100%の力を出して私のお願いを実践してくれたと思います。特に自陣バイタルエリア付近での寺島選手の体を張った必死のディフェンスはすばらしかったです。不用意なファウルもせず滝川第二の有力な得点源であるこの位置でのFKをほぼ封印したと思います。うれしかったですし、感動しました。

試合の方は、暁星が後半2点を失い敗れました。多田選手というモンスターを有して総合力に勝る滝川第二が強かったのです。滝川第二は風上だろうと風下だろうと、また急ごうがゆっくりやろうが11人全員がいつ何時も正確にボールコントロールでき、動きの緩急/パスの強弱もほぼ完璧にできるチームでした。

暁星の選手、指導者の方々、ご父兄の方々、OBの方々、お疲れ様でした。選手はよくがんばりましたし、夏の地区予選から今日まで相当に成長し、進化しました。ブログではいつも信憑性の薄い勝手なことを書いていますが、この夏からの成長と進化については私がこの目で夏から見てきましたことなので信じてください。

寺島選手ほか暁星の3年生と私はこれでさようならですね。とても寂しいです。正直このブログも最初は週末の暇つぶし程度でした。でも「なんで暁星が地区予選から出てるんだろ」と見に行った都立小山台戦から暇つぶしじゃなくて本気に変わりました。

試合の最後の方は目がかすんでうまく撮れませんでしたが、今日の記事でいくつか写真を載せさせていただき、都立久留米高校にエールを贈って今日の日記は終わりにします。

Photo_106 Photo_107

Photo_108

Photo_110 Photo_111 Photo_112

Photo_113 Photo_115 Photo_116

都立久留米の選手の皆さん、作陽高校にはここ最近東京代表が何回かやっつけられています。何とかリベンジお願いします。ケーブルテレビで拝見しましたが選手の皆さんのコンディションもいいようですね。とにかく皆さんは帝京を破っています。自信もって平常心でぶつかってください!

2006年12月 3日 (日)

未公開写真!

  暁星の相手が滝川第二に決まり、しかもオープニングゲームということで、ここのところ心が落ち着かず、何を書けばいいかわからない日が続いてました。こんなこともあって今年を思い出しながら撮った写真を整理してました。そう言えば、始まりは出張の行きに寄り道して行ったインターハイの帝京VS何那覇西だったことを思い出しました。そこから何枚か(私にとっても)思い出になるなぁって感じたのものが出てきましたので、今日はこの写真のアップして就寝とさせていただきたいと思います。

0804vs2_1 0917_3 0917vs_3

0924vs3 11_1Img_1173_2

1009_3 10222_4 10223_2

10224_2 Img_1972_1 Photo_88

やっぱり高校サッカーって最高ですね。

写真は、

  • 最上段左:帝京VS那覇西(高校総体)
  • 最上段中:かえつ有明VS都立石神井(選手権都大会)
  • 最上段右:大東大一VS東京実業(選手権都大会)
  • 第二段左:早稲田実VS都立千歳台(選手権都大会)
  • 第二段中:都立福生VS中大附属(選手権都大会)
  • 第二段右:かえつ有明VS東海大菅生(選手権都大会準々決勝、暗くなり撮影失敗・・・)
  • 第三段左:滝川第二VS名古屋ユース(全日本ユース決勝)
  • 第三段中:関東第一VS都立つばさ総合(選手権都大会準々決勝)
  • 第三段右:東京朝鮮VS大東大一(選手権都大会準々決勝)
  • 第四段左:東京朝鮮VS大東大一(選手権都大会準々決勝)
  • 第四段中:都立久留米VS東海大菅生(選手権Bブロック決勝)
  • 第四段右:暁星VS修徳(選手権Aブロック決勝)

※いつもこのブログを応援してくださる「暁星サポータ」様へ

Jリーグはレッズがチャンピオンになりましたが、われら東京代表のうちオープニングゲームに出てくる暁星も真っ赤なユニフォームですね。そういえば今年の元日、天皇杯決勝でもレッズが清水に2-1で勝って優勝してるではありませんか!!!今年の国立競技場は「」に始まり「」に終わるのであります!

2006年11月24日 (金)

kumazemi's favorite players 2006

kumazemi's favorite players 2006をサイドバーにアップしました。

このブログを始めた今年の夏の選手権地区予選からこの間の選手権都大会決勝までの間、私が取材を通じてグラウンドで出会うことができたすばらしい選手たちの記録です。

なお、選手権予選後の新人戦からはkumazemi's favorite players2007に収めております。

以下の選手の方々のフォトが収められております。

  1. 都立小山台18番の選手(選手権地区予選、対暁星戦の抜け出して決めたゴール)
  2. 暁星14番の選手(T2リーグ、対横河武蔵野FC戦のゴール前ターンの瞬間)
  3. 横河武蔵野FCユース13番の選手(T2リーグ、対暁星戦のヘディングシュート)
  4. 横河武蔵野FCユース9番の選手(T2リーグ、対暁星戦の正面からのシュート)
  5. 東工大附属11番の選手(T3リーグ、対東大和南戦の右サイド突破)
  6. 大東大一13番の選手(選手権都大会、対東京実業戦のゴール前ヘッドの競り合い)
  7. かえつ有明11番の選手(選手権都大会、対石神井戦の戦況を見つめるシーン)
  8. 学習院高等科14番の選手(選手権都大会、対つばさ総合戦のスローアーへの指示)
  9. 都立つばさ総合11番の選手(選手権都大会、対学習院戦の中盤ドリブル突破)
  10. 都立福生7番の選手(選手権都大会、対中大附属戦のニヒルにたたずむシーン)
  11. 東京朝鮮5番の選手(選手権都大会準々決勝、対大東大一戦の右サイド突破からのクロス)
  12. かえつ有明4番の選手(選手権都大会準々決勝、対東海大菅生戦の試合前アップ)
  13. 暁星8番の選手(選手権都大会準決勝、対関東第一戦の左足一閃ミドルシュート)
  14. 関東第一9番の選手(選手権都大会準決勝、対暁星戦、キープから突破を図るシーン)
  15. 修徳3番の選手(選手権都大会決勝、対暁星戦の相手エースの突破を阻止するシーン)
  16. 都立久留米20番の選手(選手権都大会決勝、対東海大菅生戦左コーナーでのスクリーン)

情報が少なくお名前の確認が出来ない選手、すばらしい選手だったんですが撮影できなかった選手、私が出会えなかったすばらしい選手・・・申し訳ありません。

これはあくまでも私が現場に行けた範囲での作品であり、他愛もない私の個人的趣味の域を出ないものですが、今年の取材活動の証としてアップしたものであります。

もし、ご覧になりたい方がいらっしゃいましたら、お手数ですがメールあるいはメールアドレス付きのコメントをいただけますと幸いです。閲覧に必要な「ユーザー名」と「パスワード」をメールにてご返信させていただきます。

なお、すでに「kumazemi's favorite players 2007」もスタートしており、新人戦都大会終了時あたりにアップしたいと思っています。

※最後に

選手の皆様、勝手に撮っちゃってごめんなさい。そこは高校サッカーをこよなく愛し、東京の選手権覇権奪還を心から願っているkumazemiの名に免じてご容赦くださいませ。

2006年11月19日 (日)

都立久留米vs 東海大菅生

Photo_84

選手権東京Bブロック決勝です。

Bブロックは帝京vs東京朝鮮のカードになるのではないかと予想していた高校サッカーファンは多かったのではないでしょうか。

しかし、この両校はそれぞれ準決勝でものすごい激闘を演じ、この二強を退けて決勝に来ました。ちなみにこの両校、今年の総体都大会でも顔を合わせており、そのときは東海大菅生が2対0で勝っています。

前半お互いに何度かチャンスを作りますが、ゲームは一進一退に展開されていきます。

私から見て目立ったのは都立久留米の20番野村選手です。ポストプレーだけでなく、前線でのタメなど前半からいい仕事をしていたと思います。後半、この野村選手がとてつもなく大きな仕事をすることになります。

東海大菅生は5番早崎選手を中心としたディフェンスがすばらしいですね。集中も切れませんし、寄せも速いし、1対1も強いです。久留米の10番新宅選手の右に左に散らすパスにも慌てずに対処してピンチを作りません。

東海大菅生の攻撃はというとサイドから精度の高いクロスでチャンスをつくります。守備は堅く、攻撃は制度の高いクロスを武器にサイドからという感じです。もちろん攻守の要は10番大野選手です。

38分の大野選手のFKは絶妙でした。走りこんだ選手のヘディングシュートがきちんとインパクトしていればゴールだったと思います。

Photo_83

都立久留米の7番菅原選手も小柄なんですが、新宅選手からの縦パスに反応したときのスピードはすばらしく、突破力のある選手だなと感じました。やはり、都立久留米や東海大菅生などの強豪校でレギュラーになるには何がしかのオンリーワンを持っていないとダメですね。

前半はこのまま0-0で終わり、Aブロック同様、勝負は後半ということになりました。

後半の立ち上がりは東海大菅生が来ました。最初の10分くらいは一方的だったと思います。中盤での激しいプレスでことごとくボールを奪い、前線でどんどん仕掛けます。特に右サイド展開からの4番不動岩選手のシュート、ロビングから見事なトラップで放った9番伊藤選手のシュート、FKからの笹栗選手のバーをたたくヘディングシュートと激しい攻撃が続きました。願わくばこの後半立ち上がりの攻撃で東海大菅生は1点でも取りたかったです。

この怒涛の攻撃をしのいだ都立久留米も徐々に攻撃にもリズムが出てきて、フィニッシュまでいくケースも増えていきますが、東海大菅生も3番大河原選手やGK渡辺選手を中心に守ります。ここらへんはさすが守備の堅い東海大菅生です。

Photo_82 それにしても、都立久留米のキャプテンの14番桜井選手は上手ですね。小柄ですが、足もとの技術も視野の広さも一定以上のレベルにあると思います。

この流れの中、先に都立久留米が動きます。後半20分、長身186cmの13番「一撃必殺の仕事人」千葉選手の投入です。続いて25分頃には菅原選手に替えて8番の新村選手も投入します。34分頃には惜しくもゴールマウスから外れたものの20番野村選手の決定的なヘディングシュート、その2分後には野村選手が右に開いて作ったチャンスから6番柿原選手の決定的場面もありました。

こんな感じで後半30分過ぎまでお互い攻め合いながらの0-0ですから、セットプレーかあるいは一瞬のスキが勝敗を決めるような展開だったと言えるでしょう。そして、ドラマは誰もが延長戦だと思っていたロスタイムに起こりました。演出したのは都立久留米20番野村選手です。

都立久留米は自陣左サイドで相手を囲んで奪ったボールをそのままタテ一本、左サイドに流れた20番野村選手めがけて放ちます。低いボールは東海大菅生DF5番早崎選手が先に触れことができるものでしたが、ここで野村選手が一度ならず二度もあきらめずに足を出して粘ると、ボールが野村選手の前の絶好の位置に弾んで出てきます。

同時に中央付近では新宅選手が長い距離を走ってきていました。野村選手は左サイドから冷静に中を観、走りこんできた新宅選手にどうぞといわんばかりのやさしいボールを供給、新宅選手は難なくゴールへ流し込みました。そしてタイムアップ。Bブロックは都立久留米が代表になりました。

今年も選手権東京大会は両ブロックともすごい戦いでした。

kumazemi's favorite players都立久留米の野村選手(20番)

次は全国ということになりますが、燃え尽きないようモティベーションを維持し、コンディションを整え、万全で初戦に向かっていってほしいと思います。

夏から暇を見つけては取材して書いてきた2006選手権東京大会もこれにて終了です。

読んでくださった皆様、素人の独りよがりに過ぎない記事にお付き合いくださり、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

2006年11月18日 (土)

暁星vs修徳

Photo_75

選手権Aブロック決勝戦です。真夏の地区予選から足掛け4ヶ月間繰り広げられてきたこの戦いもこれがLast Standです。

準決勝、関東第一に圧勝した暁星と粘って国士舘に辛勝した修徳との名門同士の戦いということで各校関係者以外にも数多くのファンが詰め掛けました。

修徳は23分、9番小澤選手にボールを当てて起点にして右サイドに展開した場面もありましたが、暁星は右サイドからのアーリークロスに11番小嶋選手の決定的チャンスなどやや暁星優位で0-0で終わり、勝負は後半に持ち込まれます。前半はお互い決め手を欠く展開だったと思います。

後半は一転、ゲームが激しく動きます。まず、5分修徳は得意の右サイド攻撃からフィニッシュまでいくチャンスがありましたが、ここは暁星DFもよく体を寄せて防ぎます。最初に動いたのは修徳でした。前半7分11番秋元選手に替え17番二瓶選手を投入します。

この3分後の11分、タテに走りこんでパスを受けた小嶋選手が粘りながらも前を向き、左足から放たれた強烈なシュートがGK佐々木選手のファンブルを誘い、暁星が先制します。

追う修徳は8番MF足昇選手に替えて18番FWの目黒選手を投入、点を取りに行きます。

Photo_79 しかし後半25分、ゴールキックからのボールを中盤でつなぎ、受けた11番小嶋選手が仕掛けた後、14番風間選手へ絶妙なパスを通します。そしてこのパスを受けた風間選手がDFの追走を振り切り落ち着いてシュートを決めました。

それにしても風間選手は何度見てもすごいですね。こういった決定力もさることながら、トップスピードでのボールコントロール、囲まれた時の局面打開力と、FWに必要な能力を全て高いレベルで持ち合わせています。あと忘れていけないのは風間選手は守備の意識も高いです。

これで2-0となり、暁星の13年ぶりの優勝にぐっと近づきました。暁星は修徳9番小澤選手を簡単に前に振り向かせず、サイド攻撃に対してもバランスを崩すことなく安定して守っていましたので、私は正直この時間で2点差はいくら修徳とはいえきついなぁと感じていました。

Photo_77 しかし、後半31分、ゴール前中央25m付近でFKのチャンスを得ます。キッカーは4番原選手です。千葉根木内中出身の2年生、昨年の修徳キャプテンで国体東京選抜のGK山下君の後輩です。

その原選手の右足のキックは速度をそこそこ保ったまま急旋回な右カーブを描いてクロスバーぎりぎりを通過し、暁星ゴールに吸い込まれました。これで1点差となります。見事なフリーキックでした。

こうなってきますと決してあきらめない修徳の執念と暁星の「勝ちたい」思いの戦いです。

そして後半の37分でした。暁星の左コーナーキックからのピンチをしのいだ修徳が自陣左サイドでのボールの奪取から速攻を仕掛け、18番目黒選手⇒9番小澤選手への流れるような展開からパスを受けた西谷選手がダイレクトで流し込み、2-2の同点に追いつきます。この時の18番目黒選手からワンタッチで9番小澤選手にはたき、自身も左サイドを駆け上がるプレーは見事でした。これで暁星20番荒木選手を一発で振り切りました。

ゲームはこのまま同点で終了、延長に入ります。そしてここでも決着つかずPK戦になりました。PK戦は5人全員が決めた先攻暁星が5-3で勝ち、見事Aブロックで優勝し、東京代表になりました。

私には延長戦とPK戦の戦評は書けません。胸が熱くなり、ここまで書くのが精一杯です。地区予選から勝ち上がってきた暁星とⅤ3のかかる修徳が100分闘いました。もうそれでいいでしょう。

私はPK戦に敗れて肩を落とす修徳のGK佐々木選手とキャプテン石川選手にたった一人近寄って肩を抱いた暁星8番宮崎選手の姿を見て、暁星が東京の代表として全国に出場するにふさわしいチームであることを確信しました。自分さえよければいい、自分さえ勝てばいいという風潮が強い今の社会で、敗れた相手の気持ちを慮る高校生がいることを私たち大人はわからなければいけません。

Photo_78

kumazemi's favorite players暁星の宮崎選手(8番)、修徳の石川選手(3番)

2006年11月13日 (月)

修徳vs国士舘

Photo_70

東京Aブロック準決勝第2試合です。Ⅴ3を狙う名門修徳と01年度から03年度まで3連覇し、悲願の全国一勝を狙う国士舘の対戦となりました。両校とも言わずと知れた東京の高校サッカー界をリードする強豪中の強豪です。

朝からの強い北風も止む気配がなく、このゲームも風上をどう攻め、風下をいかに守るかがポイントになりました。そして前半は修徳が風上でした。

予想していたより比較的静かな立ち上がりでしたが、風上の修徳は9番小澤選手めがけて早めに前線に入れ、風下国士舘は"地面"を有効活用する展開です。

国士舘はポストプレーが上手でたびたびDFラインを突破しかけるのですが、修徳DF3番の石川選手の読みとカバーリングがすばらしくピンチを摘み取っていきます。

そして前半28分、ゲームが動きます。やはり「風」でした。修徳は中央ややセンターサークル寄りの位置で得たFKを、風を計算した抜群のコントロールでゴールポスト右側付近(たぶん考えられる選択肢の中で国士舘DFが最も守りにくい位置だったと思います)に放り込み、2番田中選手がワントラップしてDFをかわしてシュート、見事に先制します(写真)。

Photo_71

風下の国士舘は前半できればこれ以上失点しないで後半に臨みたかったと思いますが、前半終了間際に右サイドの崩しから、9番小澤選手に決められ2-0となります。この1点が、国士舘には後々効いてくることになります。

風下を意識しすぎたわけではないと思うのですが、ここまで都立駒場にも早実にも無失点で勝ち上がってきた国士館にしてはらしくない感じがしました。私も前半2-0で修徳リードで折り返すという展開は予想していませんでしたが、これで修徳は後半の風下を徹底して守備的に戦って逃げ切るプランが成立してしまいました(勝手な想像です)。

後半はこの勝手な想像のとおり、やや一方的に風上の国士舘が攻め立てます。6分には中央バイタルエリアやや外側のFKから決定的なチャンスがあり、8分には今度は先ほどよりゴールに近い位置でのFKと立て続けにセットプレーのチャンスがありました。しかし、修徳も必死に守ってピンチをしのぎます。

このような展開がしばらく続いた後半20分、左からじわじわ攻めあがってきた国士館が中央へ横パスをつなぎます。このパスにそれまで必死にくらいついて守っていた修徳DFがいとも簡単に前を向かせてしまいます。それも一発でシュートレンジに入れてしまうぐらい寄せがありませんでした。次の瞬間、強烈なミドルシュートを打たれ、コースは甘かったような気がしましたがいかんせんこの風で加速度が増し、修徳ゴールに吸い込まれていきました。これで1点差。残り時間あと20分。国士舘の実力を考えれば同点、逆転も十分可能な残り時間です。

しかし、ここから「粘りの修徳」が本領を発揮します。以前の日記でも書きましたが、修徳の精神力はすごいのであります。あきらめないし、下向かない。キレないし、サボらない。これが冬の修徳なのです。

国士舘は1点返してからはさらに押せ押せになったのですが、少し焦っていたのでしょうか。持ち味のつなぐサッカーより前へ前へのサッカーになってしまったような気がします。もし「風」が弱かったら、1点差になってもつなぐサッカーをしたのでしょうが、今日のような日はボールも加速度ついてころがっていきますので、仕方がなかったのかもしれません。でも、後半30分過ぎはもうこれを「猛攻」と言わずして何が「猛攻か」と言えるほど激しい攻撃を仕掛けました。

しかし、ゲームはこのまま修徳が逃げ切り、国士舘は結果的に前半終了間際に献上してしまった2点目で涙をのみました。

写真は国士舘ゴール前での空中戦、「粘った」修徳DF陣そして勇気ある飛び出しで決定的場面を防いだ国士舘GKの写真です。

Photo_74

これでAブロック決勝は暁星vs修徳と私世代には涙がでるようなカードになりました。ちょっと気がかりなのは故障でしょうか小澤選手が途中で退いてしまいました。今日はやや引き気味でしたが、決勝では小澤選手のDFの裏に飛び込むアグレッシヴなプレーがみたいですね。

なお、Bブロックでは東海大菅生が2-1で東京朝鮮を破り、来年から都立高校改革の一環で統合が決まっている都立久留米が延長戦の末2-1で王者帝京を破り、Bブロック決勝は東海大菅生対都立久留米のカードになりました。Aブロックは東の正大関同士、Bブロックは西の正大関同士の決勝です。

他県では神奈川代表は桐光学園、埼玉準決勝は武南1-0西武台、市立浦和3-2国際学院、千葉準決勝は渋谷幕張0-0PK4-2市立船橋、八千代2-1流経大柏となっています。千葉では県内二強がそろって準決勝で敗退しました(渋谷幕張恐るべし)。

2006年11月12日 (日)

暁星vs関東第一

Photo_69

西が丘サッカー場で行われた選手権東京Aブロック準決勝第1試合、暁星対関東第一のゲームです。快晴でしたが、ゲーム展開に影響を及ぼすほど強く北風が吹く中で行われました。先に申し上げますが、このような大差になってしまったのはアクシデントの影響もあってのことで、100%実力差ではないと思います。

ゲームは関東第一が風上でスタートします。

関東第一は5分に左サイドからの早めのクロスからビッグチャンスをつくり、10分には中央ペナルティエリアやや外からの惜しいミドルシュートを放つなど、攻撃がフィニッシュまでいくいい流れで展開します。はっきり申し上げて関東第一のペースだったと思います。

ただ、暁星も焦らず集中して守り、すきあらば14番風間選手を中心に速攻を仕掛けます。こんな感じで関東第一優位で進んでいた15分、たった1回の決定的チャンスを暁星がものにします。

Photo_61 Photo_63 Photo_64

Photo_65

決めたのはkumazemi's favorite playersである14番風間選手です。関東第一からオフサイドのアピールがありますが、写真一番左を見る限りでは、オフサイドではなかったです。風間選手の飛び出しがあまりに絶妙だったのです。カウンター一発できっちり1点とるところは暁星はさすがです。このしたたかさは伝統のなせる技でしょう。

関東第一は28分に右コーナーキックを深めに蹴った惜しいチャンス(たぶん繰り返し練習しているパターンだと思います)があり、結果論ですがこれは決めておきたかったです。

このピンチを逃れた30分、関東第一がDFからビルドアップしていこうとするところを中盤でボールを奪い返した暁星がそのままつなぎ、8番宮崎選手が左足を一閃2点目を取ります。

アクシデントはこの3分後におきました。暁星ペナルティエリアで混戦になっていたところ「ピーッ」とファウルを表す長い笛が鳴りました。私は(というより私の席の近くにいた人ほとんどが)「PKだ!」と叫びました。錯覚かもしれませんが主審の方がペナルティマークを指すようなしぐさも見えたのです。しかし、PKは始まらず、関東第一の選手がピッチの外へ出て行きました。シミュレーションによる累積2枚目のイエローでの退場だったのです。

風上にいながら2点を先行され、3点とらなければならない状況で1人少ないハンデを背負うには、あまりにも早い時間帯でした。前半はこのまま2-0で終わりますが、下手すると7対3くらいで関東第一が押していましたので、関東第一にとっては何とも重苦しい前半の終わり方でした。

後半になっても強風は止まず、暁星が風上の有利さをフル活用して開始早々から攻め立てます。7分には左サイドから狙い済ました10番寺島選手のミドルシュートで3-0、18分には自陣バイタルエリア付近で奪ったボールをタテにすばやくつなぎ、またもや14番風間選手がマークを振り切ってシュートして4-0、終了直前には左サイド深いところでの風間選手の粘りから5点目を上げ、結局5-0で暁星が勝ちました。

後半28分に関東第一のエース森相選手にチャンスが来ましたが、暁星も早い寄せで仕事をさせませんでした。

Photo_66 Photo_67 Photo_68

警戒されマークされながらも決定的な仕事をする風間選手はすごいです。これで2年生ですから末恐ろしいです。

しかし、関東第一も歴史を作りました。ほとんどの高校生が、高校生として西が丘サッカー場でプレーすることは「憧れ」のまま永遠に封印することになります。ここまできたのはすばらしいです。感動しました。

昨年までの10年間、暁星が決勝に進出すること3度、96年度は修徳に、02年度は国士舘に、04年度は実践学園に、それぞれあと一歩のところで敗れています。決勝は修徳でも国士舘でもどっちでもリベンジマッチになります。今年の決勝もまたみどころのあるカードになりそうです。

kumazemi's favorite players関東第一の森相選手(9番)

2006年11月 7日 (火)

kumazemi's favorite players中間報告

kumazemi's favorite playersがおかげさまをもちまして25人になりました。この約4ヶ月間、一つしかない体と週末の空いた時間を有効に活用し、自分の目で選抜した選手たちです。1人韮崎高校の選手がいますが、さしずめウラ東京選抜です。これからも周囲に流されず、自分の五感のみを駆使してたくさんの隠れた逸材を見つけ出していこうと思います。

ただ、このkumazemi's favorite players、情報として一つ欠点がありまして、実は私、彼らの名前がわからないのです。個人情報に関わることですので慎重さは必要ですが、このkumazemi's favorite playersは上位カテゴリー(大学、JFL、強豪アマチュアクラブなど)の指導者の方やセレクション担当されている方々をちょっぴり意識している手前、これでは情報の体をなしていないのであります。

もし、読者の方々で彼らの情報(お名前やこれまでのサッカー歴など)をご存知の方がいらっしゃいましたら、コメントでもメールでも結構ですので、ご教示いただけないでしょうか。ご本人からのPRも大歓迎です。どうぞよろしくお願いします。

もし将来、kumazemi's favorite playersからJリーガーや日本代表が出たら、もう、私死んでもいいです!

見た日

見た場所

大会名

所属

背番号

ポジション

07/17/2006

横河電機G

TFL(T2)

駒場学園

10

FW

07/17/2006

横河電機G

TFL(T2)

都立国分寺

11

FW

08/04/2006

高槻市

高校総体

帝京

3

DF

08/04/2006

高槻市

高校総体

韮崎

14

FW

08/20/2006

東伏見G

選手権予選

都立小山台

18

FW

08/20/2006

東伏見G

選手権予選

暁星

14

FW

08/20/2006

東伏見G

選手権予選

東京実業

8

MF

08/29/2006

駒沢第二

TFL(T1)

成立学園

7

MF

08/29/2006

駒沢第二

TFL(T1)

関東第一

9

FW

08/29/2006

駒沢第二

TFL(T1)

関東第一

10

MF

09/03/2006

横河電機G

TFL(T2)

暁星

14

FW

09/03/2006

横河電機G

TFL(T2)

横河武蔵野

9

MF

09/03/2006

横河電機G

TFL(T2)

横河武蔵野

13

FW

09/10/2006

東大和南高校

TFL(T3)

東工大附属

11

MF

09/10/2006

東大和南高校

TFL(T3)

都立東大和南

14

FW

09/17/2006

葛飾野高

選手権都大会

大東文化大一

13

MF

09/17/2006

葛飾野高

選手権都大会

かえつ有明

4

DF

09/17/2006

葛飾野高

選手権都大会

かえつ有明

11

FW

09/24/2006

東伏見G

選手権都大会

都立つばさ総合

11

MF

09/24/2006

東伏見G

選手権都大会

学習院高等科

14

FW

09/24/2006

東伏見G

選手権都大会

都立福生

7

MF

10/22/2006

駒沢第二

選手権都大会

東京朝鮮

5

DF

10/29/2006

杉並総合高校

新人選手権

専大附属

1

GK

11/03/2006

清瀬高校

新人選手権

都立国分寺

15

MF

11/05/2006

杉並総合高校

新人選手権

国学院久我山

3

DF

実は私、このkumazemi's favorite playersに載っている選手たちブロマイド風フォトを全員ではないのですが別に保管しております。手前味噌かつ余計なお世話で恐縮ですが、たぶん、このフォトは選手たちにとってもいい思い出になるでしょうし、選手たちが私ぐらいの年齢にになって父親になったら思い切り自慢できるはずです。近日中にパスワード方式でアップしたいと思っておりますので、期待しててください!(撮影技術は下の下ですのでその点はご了承願います)

2006年10月26日 (木)

選手権東京大会ベスト4決まる

10月22日に準々決勝が行なわれ、AブロックBブロックともにベスト4が出揃いました。ベスト8が出揃ったときは順当とも波乱とも言えないと記しましたが、こう顔ぶれを見ますとほぼ順当と言える波乱の少ない結果となっています。

【Aブロック】

  • 暁星3-0都立福生
  • 関東第一5-0都立つばさ総合
  • 国士舘2-0早稲田実業
  • 修徳2-0堀越

【Bブロック】

  • 東京朝鮮6-1大東文化大学第一
  • 東海大菅生4-1かえつ有明
  • 都立久留米2-1駒澤大学高校
  • 帝京1-0実践学園

私がダークホースとにらんでいた早稲田実業ですが、やはり国士舘のカベは厚かったですね。また、都立福生も暁星に一泡吹かせることはできませんでした。残念です。それから何か暁星は一昨年の修徳と同じような雰囲気漂わせてますね。地区予選から出てきて都大会初戦で優勝候補最右翼を破ってのベスト4です。あと帝京がしぶとく1点差で勝ち上がってきてますね。意外と得点できないで苦戦している感じがしますが、私の記憶ではこういう流れで来ている時の帝京は強いです。唯一の都立、久留米がインターハイベスト4に挑みます。そして3連覇のかかる修徳は過去の戦績からいうと相性がいいとは言えない国士舘と戦います。

準決勝の組み合わせは、

【Aブロック】

  • 暁星vs関東第一(11/12西が丘サッカー場11:00)
  • 国士舘vs修徳(11/12西が丘サッカー場13:00)

【Bブロック】

  • 東京朝鮮vs東海大菅生(11/12駒沢陸上競技場11:00)
  • 帝京vs都立久留米(11/12駒沢陸上競技場13:00)

いよいよクライマックスに近づいてきました。

2006年10月25日 (水)

かえつ有明vs東海大菅生

1022_1

都立石神井を零封し、私立武蔵に圧勝して勝ちあがってきた驚異の1年生軍団かえつ有明が強豪東海大菅生に挑んだ一戦です。

試合開始前のかえつ有明は監督の「長い距離を走れ」という指示のもと、入念にアップ、一方東海大菅生は広く展開する練習をしてました。

東海大菅生も相手が全員1年生とはいえ、侮れない相手であることは十分承知の上でゲームに臨んだことと思います。

それでも、開始早々かえつ有明が速攻から先制します。反対側のゴール裏にいたのでよく観えませんでしたが、あっという間の出来事でした。それぐらい鮮やかな速攻でした。

ただ、この先制点で目が覚めたのか東海大菅生はこの後何度か決定的場面を作り出します。しかし、かえつ有明はキーパーのファインプレーやシュートがポストをたたく幸運さもあってしのいでいきました。

しかし、前半25分に同点にされた後、右から中央にドリブルで突破されてゴール正面から完璧なシュートを決められ逆転を許します。

選手権出場経験のある東海大菅生に激しいプレッシャーと多彩な攻撃で追い込まれ、なかなかリズムをつかめないかえつ有明は後半に2点を追加され、1-4で破れました。「相手のいいところを消しながら自分たちの持ち味を出す」東海大菅生はさすがでした。

ポイントは前半だったように思います。石神井戦のように粘り強く守って1点を争うような接戦に持ち込み、後半にリードを奪って押し切るようなゲーム展開が望ましかったのではないでしょうか。こう考えるとあの先制点は予想外に早く入ったと言えます。そして、あまりにも早く逆転を許してしまいました。サッカーに「もしも」や「たられば」は禁句ですが、願わくば前半1-0、最低でも1-1の同点だったら違う展開になっていかもしれません。

波に乗ったときには爆発的な攻撃力を発揮するこのオール1年生のチームも、東海大菅生のような歴史ある強豪校相手に後半の40分間失点せず、かつ2点とらなければならない展開はさぞきつかったろうと思います。

でもオール1年生のチームが都大会で2回勝ち、敗れはしましたが東海大菅生相手に先制パンチ食らわして本気ださせるんですから「すごい」です。

新人戦は逆にこのままのチームで戦える強みもありますね。関東大会には出るのも現実味があります。いや、ぜひ出てほしいです。下の写真は前の試合を観ているかえつ有明の選手たちです。本当、あどけない顔ばかりです。でもサッカーはどこか野武士的でなかなかお目にかかれないチームです。

私も時間が許す限りかえつ有明を追いかけてみようと思います。彼らが3年生になったとき、どういうチームになっているか、ブログを使って記録してみようかなと思っています。

なお、サッカーとは関係ないですが、かえつ有明の制服はさっぱりとしていて清潔感にあふれ、しかもデザインのセンスもいい制服でした。

1022

2006年10月24日 (火)

東京朝鮮vs大東大一

10224

東京Bブロック準々決勝の一戦、総体都大会では優勝した國學院久我山に1対2と惜敗したもののベスト4まで進んだ東京朝鮮高級学校の登場です。むろん、優勝候補の中の1校です。

対する大東大一は1回戦の東京実業、2回戦の武蔵工大付をともに完封して勝ちあがってきました。なんと言っても注目は13番の選手です。それにしても大東大一のユニフォームかっこいいですね。緑一色に漢字の縦書き。これでエンジだったら私世代が泣いて喜ぶ古河一です。

ゲームの方は、序盤こそ互角の展開だったのですが、ダイレクトや少ないタッチでポンポンつなぎ、高速ドリブルで縦横無尽に走りまわリ出した東京朝鮮が優勢になっていきます。

大東大一は13番の選手に何とかいい形でボールを入れたいのですが、東京朝鮮も当然わかっていますので、そう簡単には入れさせてくれません。よってなかなかいい形が作れません。そうこうしているうちどんどん東京朝鮮のプレッシャーが強くなっていきました。

そして前半15分頃だったと思います。大東大一は左サイドから中へドリブルで切り込まれ先制を許します。その5分後にも混戦からシュートを決められ2-0になります。東京朝鮮は球際も強く、ちょっとしたコントロールミスでもガツっと体を寄せて相手を自由にさせません。40分には左サイドをくずされてあげられた絶妙なクロスにヘッドで合わされ3点目を奪われます。

後半に入っても東京朝鮮のダイレクトやワンタッチ、ツータッチの早いパス交換はテンポよく継続して繰り出され、大東大一は攻撃に移る際も早い寄せで芽を摘まれてしまい、速攻に活路を見出そうとします。しかし、5分には東京朝鮮7番の選手にゴール前混戦から押し込まれ、20分にはまたも右サイドからゴール前に切り込まれ5点目を奪われてしまいました。

しかし、上述のように速攻に活路を見出そうとしていた大東大一は25分、自陣左サイドでカットからタテ一本で1点返します。優勝候補相手にやや一方的な展開になりつつある中、1点を返すのは容易ではありません。鮮やかな速攻でした。

でも東京朝鮮も攻撃の手を緩めず、終了直前には右コーナーキックのチャンスにファーサイドにあげたボールをピタッと折り返されヘッドで押し込まれ、結果は6-1で東京朝鮮の圧勝でした。

昨年の大東大一の選手権はといいますと、地区予選をきっちり勝ち抜き、

  • 選手権都大会1回戦:●大東大一0-0PK暁星○

という成績でした。おととしの選手権は都大会に進めず

  • 選手権地区予選決勝:●大東大一1-2成城○

という成績でした。

今年は地区予選3試合すべて3点差以上つけて勝ち上がり、

  • 都大会1回戦:○大東大一3-0東京実業●
  • 都大会2回戦:○大東大一1-0武蔵工大付属●
  • 都大会準々決勝●大東大一1-6東京朝鮮○

と都大会で2勝しベスト8入りです。ここ数年で着実に力をつけてきていることが一目瞭然でわかります。現2年生にもいい選手がたくさんいるようですし、新人戦でも上位に進んでほしいと思います。

最後に上述したとおり大東大一のユニフォームは本当にカッコイイのですが、応援に来ていたご父兄の皆さんも同じ緑に校名が漢字で縦書きされたTシャツを着ておられ、思わず遠めからパシャっとやってしまったのでその写真を載せさせていただきます。

10222_1 kumazemi's favorite players

東京朝鮮の5番

続きを読む "東京朝鮮vs大東大一" »

2006年10月23日 (月)

都立つばさ総合vs関東第一

選手権東京都大会Aブロック準々決勝、都立つばさ総合高校vs関東第一高校のゲームです。

10221_1   

学習院を延長の末撃破した都立つばさ総合、前回準優勝の都立三鷹を完封した関東第一の戦いでした。

都立つばさ総合は都大会1回戦、関東第一はTFLとそれぞれ一度取材したことがあるチーム同士で、既に強豪私立校の一角に名を連ね、地力に勝る関東第一につばさ総合がどう挑むかがポイントでした。

結果は関東第一の完勝でした。

都大会はトーナメントで負けたら終わりですから、つばさ総合は当然後半は攻撃的にいくことになります。ただ、1回戦、2回戦とも相手を零封した関東第一の守備をこじ開けるのは容易ではありませんでした。それでもつばさ総合はアグレッシブに挑みました。結果的に後半の後半に前がかりになったところを立て続けに2点失い、5対0という結果になりましたが、下を向く必要はないです。精一杯やった結果です。関東第一が強かったのです。

私たち外野はよく無責任に「あの場面はもっとこうすれば・・・」とか「もっと気合で走り負けないで・・・」などとついしたり顔で論じてしまうものですが、自分達と相手の実力差や強豪がゲーム中に発する言いようのない圧力などはプレーしている選手が一番わかっています。なぜ勝てなかったのかも、なぜこの点差になったのかも、一番わかっているのは選手です。このブログは高校サッカー年鑑ではありませんから、こんなことを論ずるつもりはありません。それは“評論家”に任せます。

私がつばさ総合の3年生イレブンと高校サッカーの取材を通じて会うのはこれで終わりです。3年生のみんなはこれからそれぞれの進路に向かって真の戦いが始まります。都大会1回戦突破して準々決勝へ進出した誇りを胸に、決意新たに今後の人生に踏み出して欲しいと思います。そして後輩達にとってはあらたな歴史の始まりです。現1、2年生は伝統に向けて踏み出した今年を忘れず、またすばらしいチームになってほしいと思います。

ここにこのゲームでもアグレッジブに攻めていた証として後半の9番の選手のシュートと前回Favorite Playersにも選ばせていただいた11番の選手のシュートを、それと最後の挨拶の場面を載せさせていただきます。学習院との起死回生の同点劇からの逆転サヨナラ勝ち、あのエキサイティングなゲームを私は忘れません。

最後に1、2回戦に続いて見事な完封勝ちでベスト4に進んだ関東第一イレブン。次は國學院久我山、ニクい都立福生を撃破したビッグネーム暁星高校です。準決勝は凄まじい戦いになると思いますが、すばらしいパフォーマンスを披露してください。そして関東第一サッカー部における新しい歴史の一歩を刻んでください。期待しています。

10227 10225 10222_2

2006年10月 1日 (日)

桐朋高校vs足立学園高校

10012

T3リーグの9位10位決定戦です。

この両チームの選手権予選の方は、

  • 桐朋3-1京華(都大会1回戦)、桐朋0-2東海大菅生(都大会2回戦)
  • 足立学園0-0PK3-4学習院(地区予選決勝)

という結果でした。足立学園は強豪で都大会常連ですから地区予選敗退というのはちょっと驚きましたが、先日学習院のゲーム(対都立つばさ総合)をみましたところ技術とスピードを兼ね備えたいい選手もいる強いチームでしたのである意味納得です。

ゲームの方はというと結論から言いますと足立学園の完勝でした。

開始直後の5分、足立学園は右コーナーキックからニア一発であっさり先制します(写真右上)。この後も出てきますが、足立学園はコーナーキック(というよりセットプレー全般に)にいろんなバリエーションを持っています。かなり練習していることがうかがえ、チームの戦術の一つの核を成していると思われます。

対する桐朋は全体的にパスの精度が良くなく、守備も不安定な状態が続きます。こんな展開の中、前半25分桐朋はDFのクリアミスを足立学園MFに拾われ、そのままタテ一本通されて2点目を失ってしまいます(写真左下)。足立学園は8番の選手がゲームを組み立て、20番の選手との連携から次々と突破を図っていきます。

しかし、桐朋も前半34分、ゴール正面で得たFKのチャンスを直接左隅に決め、1点返します。このFKは見事でした

これでゲームはわからなくなるのかなぁと思いましたが、足立学園は主導権を握り続けました。

そして前半40分、足立学園はまたもや右コーナーキックからのこぼれ球を左から折り返し、ものすごいジャンプ力を生かしてヘッドで押し込みます、下はその時の連続写真です。

10013 100132 100133

前半の足立学園は、終了間際の44分にも右からのロビングにヘッドで競り勝って4点目を決め、3点リードで前半を終えます。

後半は桐朋も少し出足がよくなり、ゲームは前半と打って変わって膠着状態が続き、桐朋は後半20分頃いっぺんに4~5人選手を入れ替えました。これでさらに全体の動きもよくなりサイドを使った攻撃も仕掛けられるようになり、後半35分桐朋の長身フォワード19番の選手がすごいミドルシュートが決め2点差に詰め寄ります。足立学園のGKは打たれた瞬間からゴールネットを揺らすまでほとんど動けませんでした。それぐらいいいシュートでした。

しかし、反撃もここまで、4-2で足立学園が勝利し、T3リーグ9位を確保しました。

昇降格に直接関係ないゲームで、選手権予選終了後の日程ということもあって、お互い新戦力を試しながらという試合でした。再三触れているオール1年生のかえつ有明だけでなく、取材した限りでは大東大一や東京実業などの実力校も若いチームでしたし、私の限られた観戦でもけっこう1、2年生にいい選手を擁する学校も多かったですから、実力も伝統もある桐朋と足立学園が秋から始まる新人戦ではどんな戦いをするか楽しみですね。

10017 この後に行われた昇格がかかった3位4位決定戦は、東京高校が前半2点のビハインドをひっくり返して4-3で都立石神井を下して見事3位になりました。来期からFC町田ゼルビアユース、東亜学園とともにT2リーグへ昇格です。

まだT3リーグの7位8位(農大一高か桜美林か)の順位が決まっていませんが、これ以外のTリーグの順位は決まりました。

※写真は後半桐朋高校7番の選手のミドルシュート

2006年9月26日 (火)

選手権都大会ベスト8出揃う

9月24日に2回戦が行なわれ、AブロックBブロックともにベスト8が出揃いました。泣いても笑ってもこの16校から2校のみが全国選手権の切符を手にします。ここまでの戦いを見るに順当とも波乱とも言えない何と表現したらいいのか適当な言葉が見つからない大会になってますね。

【Aブロック】

  • 暁星1-0國學院久我山
  • 都立福生1-0中大附属
  • 都立つばさ総合3-2(延長)学習院
  • 関東第一1-0都立三鷹
  • 国士舘0-0(PK3-1)都立駒場
  • 早稲田実業4-0都立千歳丘
  • 堀越2-1(延長)都立保谷
  • 修徳2-1創価

【Bブロック】

  • 東京朝鮮2-1都立葛飾野
  • 大東文化一1-0武蔵工大付
  • かえつ有明5-1私立武蔵
  • 東海大菅生2-0桐朋
  • 都立久留米2-0保善
  • 駒大高2-0成城
  • 実践学園3-0駿台学園
  • 帝京2-1東海大高輪台

帝京、東京朝鮮、修徳、国士舘、早実、駒大などは順当でしょうが、夏の総体東京第一代表の國學院久我山、前年度準優勝の都立三鷹そして成立学園が初戦で姿を消し、国士舘と当たってしまった都立駒場もPKで涙をのみました。

反面、こういったら叱られてしまうかもしれませんが古豪の暁星と堀越、全国選手権出場実績のある実践学園と東海大菅生、都立久留米が勝ち残り、地力がある私立校の大東文化大一と関東第一、延長逆転勝ちで勢いがある都立つばさ総合と中大附属を完封した都立福生の都立勢、そして何と言っても総体ベスト10の私立武蔵に圧勝した全員1年生のかえつ有明。

こう見ると順当に残った強力シード校に、伝統をもつ古豪、実績のある強豪、地力ある私立校、個性的な都立勢が絡んでいく展開に、突然現れた高校サッカーにおいて歴史も伝統もない1年生軍団が無欲で挑むという図式でしょうか。

総体予選を一部振り返ってみますと、大東文化大一は都立日野台に0-2(都大会)、堀越は都立三鷹に0-4(都大会)と敗れ、都立福生は都立国分寺にPKで敗れ、関東第一と暁星はともに私立武蔵にPKで破れており、かえつ有明にいたっては地区予選1回戦で日大豊山に3-4で敗れています(というものの負けちゃいましたが1ヶ月前まで中学生で高校生相手にこのスコアというのもある意味すごい)。

組み合わせの妙もあるものの今回2回戦までの結果を見ると、高校年代は一夏越えると伸びるチームはぐーんと伸び、春先とは別のチームに生まれ変わってしまうような場合もあることに気付かされます。

3回戦は10月22日(日)です。この約1ヶ月、これまでの戦いを経て、どこをどう調整し、修正して臨んでくるのでしょう。そして私も1回戦のリポートしました、突如現れた1年生軍団かえつ有明。若いチームですので、これからの1ヶ月でさらに進化するかもしれません。そのときのブログでも書きましたが、マジメに何とも不気味な存在になってきました。ドラマの本番はこれからです。

※下の写真は24日に第4試合で行なわれた早実対都立千歳台のものです。観戦する場所が狭くて座れないにもかかわらず、こんなに大勢のご父兄、卒業生そしてファンが駆けつけていました。お疲れ様でした。

0924vs

2006年9月25日 (月)

中大附属vs都立福生

11都立福生と中大附属のゲームです。

都立福生は知る人ぞ知る都立の強豪で、私の現役時代(二十数年前)から強豪として現在に至っているすばらしい学校です。何事もそうですが、その地位や存在価値をずっと長い間継続するということは並大抵のことではありません。そしてこの努力の継続は伝統になります。

ちなみに私も20代に所属していた実業団チームで都立福生高校卒の後輩(DF)とプレーしていましたが、向こうッ気が強くて相手FWを絶対に自由にさせないって言って鎖骨骨折するまで激しくマークしていたことを思い出しました。

ゲームの方はやや中大附属ペースだったと思います。福生は接戦を予測して自由にさせるとデンジャラスな中大附属の10番の選手(FW)をマークしつつややディフェンシヴで戦うゲームプランだったのかもしれません。

ディフェンシヴに戦うということは、攻撃に多くの人数をかけずにカウンターを狙うということになるのですが、前半にまんまとこれがはまります。0924_3

縦パスに鋭く反応してそのままゴール前まで一直線、シュートも見事に決まりました(写真はその先制ゴールとなったシュートのシーン)。後で連続写真で見たのですが、DFに並走されながらもボール⇒ゴール⇒ボールの基本に忠実でした。よく鍛えられてます。

それにしても福生は表現として不適切かも知れませんが「ニクい」チームです。相手が攻撃に焦ってるとみるや奪ったボールをゆっくりDFでまわしたり、キープしたりしてリズムを断ち切り、相手がこのゆっくりズムに同調してくるとみるや速攻を仕掛けるという、本当「ニクい」チームです。

これをコントロールしていたのは7番の選手でしょうか。DFが奪ったボールを大きくサイドに開いてもらい、行けると思えば小柄なんですが運動量豊富でフィジカルも強そうな11番の選手を絡めて攻撃を仕掛け、ダメだと思えばDFに戻したり、サポートにきたMFに横パス出したりと、心憎いほど落ち着いてプレーするんですね。コレクティブゾーンでこのような多くの選択肢を持って落ちついてプレーできるのも、これまた勝手に決めつけますが、ハイプレッシャー下でもCDAサイクルをきちんと発揮する練習を繰り返し行なってきたからではないでしょうか。

中大附属は一度TFLのゲームを観ましたが、いつもの調子ではなかったのかもしれません。何度も監督からも大きな声で指示が出ていました。この前の1回戦(対桜美林高校)は0-0のPK勝ちだったようですが、得点力のバイオリズムが谷の方にあったのかもしれません。高校生だとこういうことがよくあるんです。というよりプロでもありますよね、攻撃がうまく行ってて毎試合2点以上とってたチームがある日突然得点できなくなって連敗するようなことが。

選手権予選はノックアウト方式になってますので、特に実力が拮抗してくる都大会(つまり決勝トーナメント)には、このバイオリズムを高い位置にして臨むことが勝敗につながったりします。高校生の場合ここらへんの調整が非常に難しいので、指導者の方々やご父兄もかなり苦労されるところなのだと思います。

いずれにしましても守備の意識を高く持って撃ち合いにならないようコントロールし、練習どおりにワンチャンスをモノにして勝つ、という流れを忠実に実践した都立福生が3回戦に進みました。

都立福生はの次の相手は國學院久我山を破った暁星です。ビッグネーム相手ですが、平常心でいつもの「ニクい」プレーでがんばって欲しいと思います。

kumazemi's favorite players都立福生の7番

2006年9月24日 (日)

都立つばさ総合vs学習院

0924

選手権東京都大会2回戦、都立つばさ総合高校対学習院高等科のゲームです。地区予選で東工大附属を破ってきたつばさ総合と同じく地区予選で強豪足立学園を破ってきた学習院ということで、実は組み合わせ発表を見たときからマークしていたカードです。

試合前の調整はつばさ総合はポストシュートと3人で大きなサイドチェンジからのシュート練習、学習院はずーっと5対5のポゼッションをやってました。

つばさ総合は7番の選手を軸にボールを奪ったら9番の選手にあてて11番の選手を軸に攻撃し、学習院はFWの11番と14番の選手のスピードを生かす攻撃、という感じでしたが序盤は学習院のペースだったと思います。学習院の14番の選手は、巧みなドリブルにスピード生かした突破でつばさ総合の守備陣を翻弄しますが、つばさ総合もしっかり粘り強く守ってカウンターを狙います。

しばらく学習院ペースだったのですが、前半15分頃、つばさ総合が右コーナーキックのチャンスで学習院DFに競り勝ってヘディングシュートを打ったんのですが、このプレーからつばさ総合が盛り返してきます。そしてペースをつかんだ前半20分過ぎ、左クロスから抜けたボールを6番の選手が押し込んで先制します。

このプレーでは、学習院DFがボールウォッチャーになってしまい、外から上がってきた6番の選手を全く捕まえていませんでした。でもこの決定機をきっちり決めたつばさ総合の6番の選手の落ち着きは見事でした。

この得点の前に強烈なミドルシュートでGKが前へ弾いたチャンスをモノにできなかった直後でしたから大きな1点だったと思います。そして前半はこのままつばさ総合が1点リードで終わります。これはつばさ総合のゲームプランどおりだったのではなかったでしょうか。

ハーフタイムで両チームとも戦術などを確認したと思いますが、つばさ総合の守備が落ち着かない時間帯だった後半9分に学習院が同点に追いつきます。技術とスピードを兼ね備えた学習院の14番の選手がつばさ総合のDF3人を引き裂きました(写真左)。学習院は立て続けにこの1分後にも中央から逆転ゴールを決めます。

0924_1 この後学習院は19番の選手のものすごいミドルシュートなども飛び出しましたが、この学習院の19番の選手はヘッドも強く、コンタクトスキルもあり、遠めからでも強烈なシュートを打てるいい選手です。

ただ、後半30分前後から足をつる選手が複数出るなど学習院に疲労の色が見え始め、これもあったのでしょう、明らかに2-1で逃げ切ろうという感じになりました。しかし、「ドーハの悲劇」じゃないですが、サッカーは逃げ切ろうとするとやられるスポーツなのです。ここらへんは本当に過酷なスポーツだと言えます。

後半35分くらいだったと思います。そのときが来ました。すばらしい運動量を誇る11番の選手の左サイドの粘りから、やや緩慢な動きだった学習院DFを抜き差って起死回生の同点ゴールを決めます。学習院の選手はかなりガクッと来てましたね。このままゲームは終了し、延長戦突入です。こうなると力が拮抗している分、勝敗は気持ちの差になります。どちらが勝利への執念が強いか。劇的に追いついた分、つばさ総合の方がややこの気持ちが上回っていたかもしれません。

延長に入って1分くらいです。やや左めからのミドルシュートがGKにあたってゴールインし、つばさ総合が勝ち越します。私からは距離があってよく見えなかったのですが、学習院GKがキャッチミスしたようにも見えましたが、ボールが大きく変化したのかもしれません。この後もつばさ総合は疲れをしらない11番の選手を中心に攻め続けますが、すでに14番の選手を交代してしまった学習院は、FWの13番の選手への縦一本という単調な攻撃を多用していたところを観ると、この時点でもう1点取る力を搾り出せなかったのかもしれません。

このままゲームは終了し、つばさ総合が3-2で勝利しました。

取ったり取られたりのシーソーゲームでしたが、両チームともに積極果敢に仕掛ける選手(つばさ11番、学習院14番)がいて、ちょっとしたプレーで流れが両チームの間を行ったり来たりするスリリングな展開で、面白いゲームでした。またつばさ総合のお母様方の熱い応援もあってとても盛り上がりました。やっぱり高校サッカーはファンとお父さんお母さんとOBがいる限り不滅です。ご父兄の皆様も本当によく勉強されているんだと思います。つばさ総合のお母様方の声援を聞いていて、私は「サッカーをよく知ってるなぁ」と感心しました。

都立つばさ総合高校の選手の皆さん、ご父兄の皆さん、指導されている先生方、1ヵ月後の関東第一高校戦>(※参考ゲーム)もがんばってください。次勝てば西が丘です!

kumazemi's favorite playersつばさ総合の11番、学習院の14番

2006年9月18日 (月)

大東文化大一vs東京実業

0917vs 

都立葛飾野高校で行われた選手権Bブロック1回戦です。

到着が遅れてしまい、後半のみでフルタイム観戦できなかったので、選手のことを考えますと書くことは申し訳ないのですが、双方闘志むき出しの激しい試合で、すばらしい選手もいましたのでご容赦ください。

大東文化大一は何と言っても13番の選手が中心です。攻撃の起点になり、自らもゴール前でも勝負し、キックの精度も高いです。大東大一は守備も強く、バイタルエリアでも速いつぶしで東京実業はなかなか決定機を作れなかったです。

東京実業はリードされている焦りからか、ファウル気味のあたりが多かったように思います。そして後半25分くらいだったでしょうか、ゴールまで25mほどの中央の位置で相手にFKを与えてしまいます。

このFKのチャンスに、先にご紹介した大東大一の13番の選手がキッカーとしてボールに寄ってきました。ボールをセットして助走をつけて振りぬかれたボールは東京実業ゴールにあっという間に吸い込まれました。09173fk_1

写真はそのFKの場面です。周囲に緑の選手は誰もいないことがわかりますが、味方はみなゴール前でこぼれ球狙いです。

大東大一はここら辺の位置でのFKは13番の選手に直接狙わせるのがチームの決まりごとなのでしょうね。このあたりからも13番の選手がチームの中心で高い技術とセンスを持っていて、チームの精神的支柱であることがうかがえます。

大東大一はこの13番の選手に10番と11番の選手が絡んでいき、攻撃を形作るのですが、パス交換がスムーズにいって一気にゴール前まで行くと迫力があります。

対する東京実業は後半だけを見る限りでは、この時点ですでに2点のビハインドということもあったと思いますが、あまり調子がよくないような感じでした。地区予選を一度観戦しましたが、相手が異なるとはいえ本調子でなかったのでしょうか。あの時は立て続けにセットプレーから得点してペースをつかみ完勝でしたが、後半に限ってですが今日は不発でした。

パンフを見ますと両チームとも2年生主体の若いチームのようです。特に東京実業は1年生の登録選手が多いようですので、これからが楽しみなチームです。

なお、昨日の都大会1回戦で成立学園が堀越に3対3の同点からPKで破れて初戦で姿を消し、暁星は地区予選で本郷高校を撃破した都立江北高校に対して2対1という辛勝というニュースがありました。

次の2回戦の注目カードは国学院久我山vs暁星、国士舘vs都立駒場、修徳vs堀越あたりの決勝並みのカードでしょうか。ただ個人的には都立葛飾野高校が東京朝鮮にどう挑むかとかえつ有明に興味を持っています。

kumazemi's favorite players大東文化大一の13番

2006年9月17日 (日)

かえつ有明vs都立石神井

0917 いよいよ選手権東京都大会が始まりました。このブログで情報いただいたこともあり、かえつ有明高校都立石神井高校の一戦を観にいきました。写真は試合開始直前のかえつ有明高校の様子ですが、反対側で試合前の練習をする石神井とは対照的に、かえつ有明はフィールドで調整することは一切なく、監督からの指示の徹底のみがなされてました。ご存知の方も多いと思いますが、このかえつ有明の中込監督は元アビスパ福岡に所属していた元Jリーガーです。世代的には井原正巳さんと同じで、Jリーグ発足前もPJMフューチャーズとかで活躍された方です。そしてこのかえつ有明高校はもともと嘉悦女子高等学校という女子高だったんですが、本年度から男女共学になった学校なので、この選手権予選の登録メンバーは全員1年生なのです。したがいまして元Jリーガー監督がオール1年生で都大会に乗り込んできた、というわけであります。

このように話題が豊富なかえつ有明ですが、都大会1回戦では地区予選で東亜学園を破って勝ち進んできた都立石神井高校と当たることになりました。

ゲームは開始10分くらいまでは一進一退でしたが、徐々に石神井が押し込んでいきます。22分の石神井10番の選手のドリブルシュートは惜しかったですが、かえつ有明も体を張ってよく守ったと思います。このように左右をワイドに使って組織的に攻めて組織的に守る石神井に対し、かえつ有明はどちらかというとこの技術を活かしながら、ボールを奪ったら速攻気味に早めに前線の10番と11番の選手に供給する、という感じでした。

ただ、びっくりしたのはかえつ有明の選手の個々の能力です。さすがに顔つきは半年前までは中学生ですからあどけないのですが、全員が1対1にめっぽう強く、基本技術もフィジカルもとても1年生とは思えないレベルなのです。特にDFの4番の選手なんか年ごまかしてんじゃないかと思うほど高校年代では完成の域にあるくらいの選手でした。また、GKもすごいです。特に飛び出しの判断とパンチングの技術は一級品ですね。石神井の攻撃は最後の最後にことごとくこの4番の選手とGKに跳ね返されていました。

ゲームは前半終了間際にかえつ有明に10番の選手の抜け出しからのシュートと右CKからの惜しいヘディングシュートがあったものの、終始石神井優勢のまま前半は0-0で終了しました。

後半に入って47分、石神井が右サイドを崩してゴール前絶好のポジションの選手にボールを供給、決定的場面を作ります。しかし、ここもかえつ有明のGKのファインプレーで得点できません。

この数分後、今度はかえつ有明が左CKからチャンスを作り、一度はクリアされますがそれを左サイドの選手が拾い、低くて速いシュート気味のボールを入れ、これにダイレクトで合わせてかえつ有明が先制します。0917_1 (写真)

これで2点入れないといけなくなった石神井が激しい攻撃を仕掛けます。54分にはものすごいボレーシュート(クロスバー直撃)、55分にGKと1対1(かえつGKがファインセーブ)、56分には左CKから飛び出してしまったGKの頭上を狙ったヘディングシュート(惜しくもゴール上のネットに落ちる)など怒涛の攻撃を仕掛けました。

しかし、ここでもかえつ有明は4番の選手とGKを中心によく集中して守り、1人1人がしっかりとしかも速く体を寄せてこの怒涛の3連発を防ぎました。

65分には逆にかえつ有明がカウンターから11番の選手がスピードと持ち前のボディバランスの良さを駆使して中央突破を図りますが、石神井が3人がかりで止めます。(写真)09173df

70分には石神井が中央ややセンターサークルよりの位置からのFKとその後の前線の選手の粘りから決定的なチャンスが生まれますが、惜しくもシュートミスで得点できませんでした。石神井にとってはこれは痛いミスでした。時間帯からいってミスってはいけない決定的場面だったのですが・・・。

一方、かえつ有明は先制してからさらに出足がよくなり、後半の中ごろを経過しても寄せが遅れることもなく、攻撃に切り替わったときのスピードも全く落ちません。コンタクトスキルも持久力も相当のものがあります。

結果的にゲームはこのまま1-0で終了、1年生軍団かえつ有明が勝利しました。ラスト5分、かえつ有明ベンチは「全員で(最後まで)やり切れ」と声をかけますが、監督は終了直前という時間帯でも11番の選手に、ヨコへの動き方やDFをよく観ることなど技術的戦術的指示をされていました。

石神井はグラウンドをワイドに使って左右に揺さぶり、サイド攻撃を中心に激しく攻撃しましたが、やはり後半15分過ぎの立て続けのチャンスと後半20分の決定的チャンスで得点できなかったことが最後まで響いてしまった気がします。内容的には決して悪い内容ではなかっただけに残念でした。相手の強さとかレベルといった感覚はやっている選手だけが正確に知り得るものですが、石神井の方に足をつる選手が複数出ていましたので、たぶん我々観戦者が思っている以上にかえつ有明の攻守の切り替えが速く、プレッシャーがきつかったのではないでしょうか。逆から言えば伝統のある強豪校石神井相手に1年生だけでこれだけのプレーができるかえつ有明の選手の能力は技術だけでなく精神面でも相当なレベルであるということです。

若いチームは乗ると力以上のものを出すといいますし、かえつ有明はBブロックで何か旋風を巻き起こしそうな雰囲気になってきました。右下の写真はかえつ有明FWコンビです(出身中学も同じみたいです)。

0917fw

kumazemi's favorite playersかえつ有明の4番、11番

2006年9月14日 (木)

選手権東京予選激闘の記憶3

2005年の選手権Aブロック決勝、修徳高校vs都立三鷹高校戦です。

このゲームもなにやら因縁めいた戦いで、前年は準決勝であたり2-1で修徳が勝ちました。そして修徳は決勝で劇的に帝京を破って全国選手権へ出場しています。三鷹にとっては前年度のリベンジということになるのですが、修徳の向笠先生と三鷹の山下先生はともに20年以上高校生の指導に携っている大ベテラン、しかもお二方とも日体大出身で旧知の仲です。

この試合はメインスタンドではなくてスコアボード側のゴール裏で見ました。

普通、都立高校が名門強豪校と当たる場合は、いわゆる名前負けしかねないものですが、三鷹は気合が入っていながら適度に落ち着いていて名前負けはしていなかったように見えました。

ゲームは前半早々に都立三鷹が先制します。思い切り良く振り抜いたミドルシュートでした。修徳のGK山下選手は国体東京選抜(現東京学芸大)ですばらしい選手でしたが、飛んだコースはそれほど防ぎきれないコースではなかったように見えたので、ボールが落ちたか、鋭く変化したか、はたまたDFの影から飛んできたのでしょう、いずれにせよ見事なゴールでした。しかし、山下先生はしきりに「まだ前半だ」と伝えていました。浮き足立つことを抑制しようと思われたのだと思います。しかし、選手権予選決勝で修徳相手に先に1点入れた三鷹が興奮するのも仕方がなかったです。

でも、これで観る側としては面白い展開になりました。

しかし修徳はさすが名門です。先制されても追いつかれても決して慌てず諦めず、自分達のスタイルを崩さないで攻撃する強い精神力を持っています。失点することを恐れる三鷹は徐々に中盤での主導権を握られ始め、修徳は主に右を使った得意のサイド攻撃を繰り返します。

このまま1-0で終わればと思っていましたが、その右サイドからの攻撃から修徳脅威の1年生FWがヘッドで同点ゴールを押し込みます。ゴール裏にいたので目の前で見ることができたのですが、「これで1年生かよ」と唖然としました。修徳では3年生でベンチに入るだけでも大変なのに、1年生でレギュラーになって決勝もスタメンで出てくるんですから相当非凡なのでしょう(今年どう成長しているか楽しみですね)。

ゲームの方は前半このまま1-1で終了しました。修徳は競り合いに強いので、願わくば三鷹としては1-0で終わりたかったと思います。ここまでの経過を見ても、修徳は準々決勝対都立駒場2-1、準決勝対駒大高校2-1と失点しながら1点差で勝ってきてますし、前年度の二次リーグと決勝の二つの帝京戦のVゴールとロスタイム決勝点、その前の一次トーナメントでの成立戦のVゴールからも競り合った展開のときのその凄まじい精神力わかります。

後半に入って予想通り開始直後から激しい攻撃を仕掛けた修徳は後半開始早々あっさりと2点目を入れ逆転します。

三鷹高校も何とか精神力を維持して反撃を試みますが、息を吹き返して「虎」と化した修徳から得点を奪うことはできず、終了間際にも3点目を許して万事休すとなりました。

でも、とてもさわやかなゲームでした。「王者対挑戦者」という感じで、試合後もとてもいい空気が流れていたのは東京都教育庁の広報からもわかります。

そしてここに三鷹高校の山下先生のコメントが載っています。

『定時制併設校のため平日の練習は1時間半しかできないので、朝の授業前に自主練習を行ったり、短時間で効果的な練習の工夫をしたりしてきました。私立の強豪を破り、ここまで勝ち残れて最高です。今年の生徒は自主性を持って一生懸命やってくれました』

自主性を持って一生懸命やる子供達+きちんとした指導理論を持つ熱い指導者=子供達にかけがえのない経験を付与⇒一人一人が誇りを持つ成熟した明るい社会⇒国際社会で真のリーダーたる日本

ちょっと大げさになってしまいましたが、高校のサッカー部は優れたサッカー選手を育成するだけの場だけではありません。人間教育の場でもあります。

かくいう私も20年以上前、山下先生にも向笠先生にも指導を受けたことがあります。選手としては下手っぴでしたが、大きく迂回旋回しながら結局この年になってまでサッカーに浸かってます。一応今日の日記ではヨイショしたつもりですが、もし山下先生がこのブログを見てしまい、その後「くまぜみってお前だったのか」と知られたら「お前何やってんだ」とぶん殴られること間違いナシです(笑)。

2006年9月11日 (月)

東工大附属vs都立東大和南

0910

TFL-T3リーグの11位・12位の決定戦です。両チームとも残念ながら選手権予選は地区予選決勝で敗退してしまいましたが、リーグ戦では一つでも上の順位を目指そうという熱い戦いになりました。東工大附属には3年生がいたようですが、都立東大和南は新チームだったようです。

ゲームは中盤での激しいボールの奪い合いから、東工大附属は11番の選手を起点に攻撃し、東大和南は8番の選手の豊富な運動量から14番の選手の突進でチャンスを作る展開です。

東工大附属は確実に危険を予測してスペースを消していく3番の選手を中心に決定的な場面を作らせません。対する東大和南もバイタルエリアではフリーでプレーさせないよう体を寄せて守ります。前半、東工大附属のいいシュートを東大和南GKがすばらしい横っ飛びで防いだ場面があったのですが、これは迫力あるシーンでした。

しかし、よく守っていた東大和南ですが、前半終了間際に東工大附属に絶交の位置でFKを与えてしまいます。これを東工大附属の11番の選手が直接決めて先制します。この11番の選手はドリブルよし、キックよしで、また緩急つけた動きができるすばらしい選手でした。

0910_1

後半に入って東大和南はFWの選手を1枚入れ替えてきます。交替して退いた18番の選手は前への意識が高いいい選手でしたが、このゲームでは、自身に供給される際のボールのスピードや方向に対する「予測」の精度が今一歩でした。、監督はここらへんのタイミングのズレを見逃さず判断したのではないかと思います。

そして後半10分くらいだったと思いますが、東工大附属が中央からのスルーパスに10番の選手が抜け出して落ち着いて2点目を決め、2-0で東工大附属が勝利しました。

この日も真夏のようなコンディションにもかかわらず両チームのご父兄も多数応援に来ていました。すばらしいことです。

なお、T3リーグの優勝決定戦ははFC町田ゼルビアユース対東亜学園高校のカードで9月24日(日)に東亜学園小平グラウンドで行なわれます。

kumazemi's favorite players:東工大附属の11番、東大和南の14番

2006年9月 6日 (水)

選手権東京予選激闘の記憶2

8月25日の日記でも記憶をたどって書いたのですが、もうひとつ記したいと思います。

2003年の選手権Aブロック決勝、帝京高校vs成立高校戦です。

この年の帝京は関口選手(現ベガルタ仙台)を擁していてインターハイでも準優勝(優勝は平山選手を擁した国見)するなどかなり強かったです。対する成立は宮内総監督を迎えての強化策が実りつつある年でした。

帝京の関口選手に注目が集まっていましたが、成立10番の市川選手(現法政大学)や鳥井選手(現駒澤大学)もすばらしい選手でした。市川選手の準決勝修徳戦の追いつかれてからの立て続けのゴールも本当に見事でした。

前半は一進一退で0-0で終わりますが、後半12分中盤からの縦パス一本で10番市川選手が右足で流し込み成立が先制します。このシュートも帝京DFがこの縦パスに素早く体を寄せ一度は止めるのですが、これでも体のバランスを崩さなかった市川選手が流し込んだものです。強い選手と評価されていましたが、久々に見る本当に屈強なFWでした。

このままどんどん時間が過ぎていきます。帝京にも焦りの色が見えるのがはっきりわかりました。私も「あー帝京負けだな」と思いました。

しかし終了直前(私の腕時計では40分を過ぎていたと思います)、ややゴールから離れた左サイド寄りの位置で帝京がFKのチャンスを得ます。後がない帝京はDF1人残して残りの9人全員が上がりました。

直接フリーキックでしたが、帝京DFの選手はシュート性ではないロビングに近いボールをゴール前に上げます。ここに帝京DFの選手が走り込み成立DFとヘッド競り合い、僅かに帝京の選手の頭が先に触れてボールはそのまま成立ゴールに吸い込まれていきました。帝京が同点に追いつきます。そしてこの後すぐにタイムアップ。この年のAブロック決勝はVゴール方式の延長戦に入ることになりました。

このタイムアップの笛のとき、成立の選手の何人かが天を仰いだのを見ました。無理もありません。勝てば全国選手権という舞台で帝京相手にあと1分凌いでいれば1-0で勝っていたのですから。対して帝京は9回裏ツーアウトランナーなしから起死回生の同点ホームランが出た感じですから完全に息を吹き返しました。

延長前半は0-0で終わります。私的結果論ですが、成立がこの延長前半を踏ん張って凌いだことが、起死回生の同点ゴールで息を吹き返したその後の帝京の勢いをかなり弱めたとのではないかなぁと思っています。

一気に決められなかった帝京に対し、準決勝もそうであったように追いつかれても意気消沈しないで顔を上げてゴールに向かい続ける成立の精神的な強さが、奇跡的に追いついた帝京のアドバンテージを徐々に消していったのではないでしょうか。そうこうしているうちに奇跡的に追いついた側とあと1分逃げ切れずに勝利をするりと落としてしまった側の精神的優位性がなくなってきたのだと思います。

そして延長後半3分、成立はセンターサークルに程近い位置からのフリーキックをゴール前に上げ、競り落としたボールを完全にフリーだった当時2年生のFWの選手が決め、成立の延長Vゴール勝ちとなりました。なぜかこのとき帝京DF陣はみんなボールウォッチャーになってしまい、この選手を完全にフリーにしてしまいました。本当、このときだけです。他の場面では声を掛け合い、きちんマークをし、体を寄せて守っていました。

後で何かで知ったのですが、成立はこの攻撃パターンを繰り返し繰り返し何度も練習していたそうです。日々の苦しい練習の成果を土壇場で出すんですから、見事というしかないです。

私も高校時代、顧問の先生に言われました。

「試合で100%の力を出したければ練習で120%出せ」

これはできないことをやれといっているのではありません。練習は真剣にやれということです。そして練習を手を抜かず真剣にやることで精神力も鍛えられます。

この積み重ねがいざというとき出るんですね。そしてこの厳しい練習の賜物を無意識に表現し、観ている人に感動を与えてくれるのが高校サッカーなのです。

2006年9月 3日 (日)

横河武蔵野vs暁星

TFL-T2リーグの優勝決定戦です。Tリーグというのは東京都サッカー協会主催の4月から9月で行なわれるリーグ戦で3部構成になっています。1部(T1)優勝チームが次年度のプリンスリーグU-18関東への出場権が与えられますが、今日のゲームは2部にあたるT2の1位を決めるゲームです。試合は私の予想に反してやや一方的な展開になりました。

このリーグ戦は45分ハーフの90分で行なわれますが、この時間での戦い方や今までの相手の戦い方などがゲームに大きく影響を及ぼすと思いましたので、ちょっとこのリーグ戦の戦績も合わせて見てみました。

横河武蔵野(6勝1分)

暁星高校(4勝1敗2分)

3-0

vs都立日野台

6-1

vs城北

5-1

vs杉並FCユース

0-0

vs都立三鷹

6-0

vs駒場学園

1-1

vs早稲田実業

7-2

vs保善

2-1

vsFCトリプレッタユース

6-1

vs東海大高輪台

1-3

vs東京朝鮮

1-1

vs実践学園

2-0

vs駿台学園

4-2

vs都立国分寺

5-1

vs東海大菅生

Photo_21

ゲームは暁星が序盤から早い出足と横河武蔵野の9番の選手を徹底してマークして仕事をさせないような展開で優位に進めます。

この流れは暁星の攻撃にもリズムを与え、前半15分頃、暁星が14番の選手のシュートで先制します。選手権地区予選日記でも書きましたが暁星の選手は本当にシュートがうまいです。慌てませんし、きちんとGKの位置を見て正確に打ちます。徹底した基本技術の練習が想像されます。ただ、前半は横河武蔵野のDF陣がちよっと動きがよくなかったです。間合いも寄せも少し中途半端でした。結局、前半暁星がもう1点入れて2点リードで終わります。

Photo_23

後半に入ってすぐ横河武蔵野に決定的チャンスが訪れます(写真)。しかし、ゴロでGKの足元を狙わず、浮球でゴールのコーナーを狙ったのか、GKにキャッチされてしまいます。この直後、暁星はゴール正面から左足のアウトでゴール左奥に見事なミドルシュートを決め3-0になります。ここでも横河武蔵野は寄せが遅かったため、狙いすまされた感じでした。

そしてこの数分後に4点目を決められ、ほぼゲームは決まったかと思いました。しかし、上述のとおりTFLリーグは90分で行なわれます。それまでチャレンジ&カバーを精力的に行なっていた暁星DF陣に疲労が見え始めます。

この状態で後半からFWとして交替で出てきた横河武蔵野の13番の選手がかき回してリズムが出始めたので、暁星DFがバタバタになっていき、横河武蔵野がチャンスが作る場面が増えていきます。この13番の選手の運動量でそれまで徹底マークに苦しめられていた9番の選手にもスペースができ、ついにゴールが生まれます。中央からのドリブルシュートでした(くまぜみサッカーフォト参照)。ここからは暁星は防戦一方になり、この4分後くらいに2点目を決められます。

しかし横河武蔵野が息を吹き返して猛攻を仕掛けるのも遅すぎ、このままタイムアップとなりました。

横河武蔵野のDF陣がもう少ししっかりマークして寄せを早くし、かつ攻撃に切り替わるときにもっと中盤から前の選手が効果的な「もうらう動き」をしていれば、少し展開は違ったのではないかと思います。でも、暁星の速い寄せとボールを奪ったらダイレクトや少ないタッチでスピーディに展開する戦術は見事でしたので、これが勝敗を決したのだと思います。

最後に見せた横河武蔵野の攻撃は迫力ありました。さすがTリーグ1試合平均4.57です。ただ、サッカーに「たられば」は禁物ですが、13番の選手が最初からいたら違う展開になったかもなぁ(素人考えですが)と少し感じてしまいました。

kumazemi's favorite players暁星の14番(2度目)、横河武蔵野の9番、13番

2006年8月30日 (水)

成立学園vs関東第一

Pk Tリーグのゲームです。

まず感じたのはさすがこのレベル、両チームとも基本技術がしっかりしていました。

イージーにボールを奪われる場面も少なく、両チームとも1対1をよく仕掛け、面白いゲームでした。

成立学園が7番の選手がよくボールを触ってやや押し気味の展開でしたが、関東第一も10番の選手を起点に9番のFWの選手がよく絡み、全体的には五分五分の感じで前半は0-0でした。

しかし後半10分頃、関東第一に退場者(私の位置から見るに肘を入れたような感じでした)が出て、状況は一変、この退場の直後に成立が見事な左サイドネットを揺らすシュートで先制します。

そしてこの7分後、成立右からの突破を関東第一DFがペナルティエリア内でひっかけて倒してしまいPKを与え、これが決まって2-0(写真)。

関東第一も切れることなく速攻を仕掛け、後半23分に9番の選手からの見事なクロスに13番の選手がうまくヘッドを合わせ1点返して1-2としますが、いかんせん成立相手に10人のハンデは大きく、徐々に運動量が減ってきたところを成立に右に左にピッチを大きく使われ、結局この後も2点追加した成立学園が4-1で成勝利しました。

成立学園の選手のフェイントはスピーディでアクションが大きく、また、パス交換もダイレクトやワンタッチが上手で相当練習していることが想像できます。

関東第一の9番の選手はパワーとスピードがあっていいFWだなと感じました。腕の使い方も上手だったのですが、この腕の判断が今日の審判はやや厳しかったので少し気の毒でした。

選手権都大会前で完全なレギュラーメンバー同士の戦いではなかったとは思いますが、それでもこれだけのゲームができるところに強豪校の層の厚さがあります。

両チームとも選手権予選はすばらしいゲームを期待しています。

kumazemi's favorite players:成立学園の7番、関東第一の9番、10番

2006年8月25日 (金)

選手権東京予選激闘の記憶1

2004 もう2年経ったかと思うとまさに光陰矢のごとしです。

地区予選から戦わなければならなかった修徳が王者帝京に挑んだ決勝戦です。

下馬評では帝京でした。しかしこの年の修徳は神がかり的で、一次トーナメントでは前年に苦杯をなめた成立とあたり、二次リーグではこの帝京と同じ組でした。成立には雪辱を果たし、二次リーグでは本郷に敗れたもののここでも帝京に神がかり的な勝ち方をして決勝まで進んできたのでした。

帝京は前年も選手権出場を逃していましたし、相手は二次リーグで一度敗れていて、しかも過去幾度も決勝であたりながら全て撃破してきた修徳ですから、絶対負けられないゲームだったと思います。

ゲームは帝京が押し気味に進める展開でしたが、前半修徳がミドルシュートで先制し、このまま前半が終わります。

後半、帝京の攻撃の起点になっていた中盤の選手を修徳DFがペナルティエリア内で倒してPKを与えてしまい、これが決まって1-1になります。精神的には修徳にきつい展開になりましたが、修徳は集中を切らさず粘り強くプレーし、1-1のままどんどん時間が過ぎていきました。

私は延長突入だと思いました。そうなると修徳には不利だなぁと感じていました。帝京は試合巧者だからです。

しかし、ドラマは後半ロスタイムに訪れます。時間にしてロスタイム表示2分の中、2分39秒経過していました。

自陣でボールを奪った修徳が中盤につなぎ、帝京はなぜかぽっかり空けてしまった中盤のスペースでドリブルを許してしまいます。一気にペナルティエリアまでボールを運んだ修徳はDFが一足飛びに戻って体制を作りかけた帝京に対して一旦右につないで後からの上がりを誘引、この選手がパスを受けてミドルシュートを放ちました。一度はGKがはじきますが、ここでも詰めていた修徳はいち早くこぼれ球を拾って中央へ流し、決勝点が生まれました。42:39でした。

ここでホイッスル。2-1で修徳が勝利し、4年ぶり6回目の全国大会出場を決めました。

高校生は短期間で伸びることもありますが、それを可能にするのは決してあきらめない精神力ボールに対する執着心であると感じたゲームでした。

サッカーは芸術ですが、心身両面にとって本当に過酷なスポーツです。

2006年8月23日 (水)

選手権都大会出場校決定!

選手権東京予選都大会出場校が決まりました。(青字:私立、緑字:公立)

1地区:都紅葉川都葛飾野かえつ有明

2地区:都江北京華学習院

3地区:駿台学園大東文化大一東京成徳成城

4地区:暁星東京実業東海大高輪台都つばさ総合

5地区:都保谷実践学園都石神井

6地区:農大一武蔵工大駒場学園桜美林

7地区:桐朋都松が谷都南平

8地区:創価中大附都福生都国分寺

地区予選を勝ち抜いた皆様おめでとうございます。

都大会では総体ベスト8や国体強化校との戦いもあると思いますが、がんばってください。

私も時間が許す限り会場に足を運んで応援したいと思います。

2006年8月21日 (月)

東京実業vs都立日比谷

Photo_18

力のある東京実業と都立日比谷のゲームです。

東京実業は一昨年は二次リーグまで進出しましたが、昨年は地区予選で東海大高輪台に敗れているので今年は期するものがあると思います。

寄りの速さやフィジカル、個人技と東京実業が上回っていましたので、日比谷は押し込まれてなかなか攻撃の形が作れない展開でした。

ただ東京実業もサイド攻撃、中央突破と圧倒的に攻めてるのですが、得点に結びつけることがなかなかできない状態が続きました。

しかし、前半20分すぎの左コーナーキックからドンピシャのヘディングシュートで先制するとその10分後も今度は逆の右コーナーキックからまたまたドンピシャのインサイドボレーを決め、セットプレーで2点を先行しました。

都立日比谷はボールを奪ってもマイボール状態を維持できず、すぐに囲まれて奪い返されてしまうので、前半は波状攻撃をくらっている感じできつかったと思います。

でも、日比谷DFの18番の選手が自身でドリブルを仕掛け、東京実業DFが右へ流れたFWにつられて作ってしまったバイタルエリアのスペースを突き、決定的なチャンスを作ったシーンは見事でした。味方の放ったシュートは惜しくもGKにセーブされてしまいましたが、日比谷DF18番の選手のドリブルしながらのこの判断はいいプレーだったと思います。

東京実業は体の使い方がうまく個人技のある9番の選手と前線に効果的なパスを供給する7番の選手中心に攻撃を仕掛けますが、ゲーム自体のポイントは8番の選手だったと思います。この選手は常に味方の位置を確認し、状況をよく見て上がりすぎず下がりすぎず、またいったんタメたりダイレクトではたいたりとリズムを作り、攻守のバランスを崩さないようコントロールしていたと思います。

中盤に攻守のバランスをとってリズムを創生できる選手を配置できると、チームはいろいろな戦術を駆使できるなぁと思いました。これもクリエイティブですね。

kumazemi's favorite players:東京実業の8番

2006年8月20日 (日)

暁星vs都立小山台

Photo_16

今日は4地区の予選に来ました。

名門の暁星が地区予選から出てくること自体あまりないので小山台にとっては不運でしたが、考え方を変えれば暁星と公式戦で戦えるということはうらやましいことでもあります。

ゲームはさすがに暁星が支配しますが、イージーミスも多く、前半は正確につなげない時間帯が結構ありました。

小山台も集中を切らさずしっかり守り、ときおりカウンターを仕掛けますが、フィニッシュまで持っていけません(シュートで終わることができない)。

このような展開の中、前半25分暁星が左サイド突破からの正確なクロスにダイレクトで合わせて先制し、その後も早い出足と個人技を駆使して前半で3点を奪いました。

しかし、守っていても勝ちはない小山台は後半は攻撃に積極性が出てきて、開始早々5分に中央突破から18番の選手がゴールを決めます(写真)。きちんとGKの位置を確認し、力まず正確にボールをインパクトしたナイスゴールでした。

でもさすがは暁星。ここから激しく攻撃を仕掛けて10分おきぐらいにゴールを決め、後半も4点取りました。確か5点目だと思いますが右サイドからダイレクトでポンポン3本つないでシュートもダイレクトだった得点は見事でした。

やはり暁星はマイボールをそう簡単には奪われない技術、特に体の使い方が小山台の選手を大きく上回っていました。また、シュートも正確でした。

小山台は前半30分くらいにあった18番の選手が中央から抜け出してGKと1対1になったチャンスがあったのですが、これを決めていたらまた少し違う展開になっていかもしれず、本当惜しかったです。

でも、この小山台の18番の選手はやや線が細いもののしっかりした技術と攻撃センスがあり、守備の意識も高いすばらしい選手でした。体幹を鍛え、コンタクトプレーとスピードを強化すればいい選手になると思います。暁星の14番の選手も高い個人技とフィジカルの強さも感じられるいい選手です。

小山台はご父兄の方々やOBの方々も多く駆けつけ、日陰のない中一生懸命応援されてました。本当にお疲れ様でした。3年生は引退だと思いますが、ご父兄の皆様にはぜひこの先もサッカーを続けられる環境のサポートをお願いします。

最後に小山台の選手は強豪暁星相手に見事な1点を入れたことを誇りにしてください。

kumazemi's favorite players都立小山台の18番、暁星の14番

2006年8月17日 (木)

都立田無vs都立西

Img_0280_1 いよいよ冬の選手権東京予選が始まりました。

あいにくの雨でしたが、くまぜみは5地区(練馬区・杉並区・中野区・西東京市)の会場の一つである早大高等学院に行きました。そこで都立田無高校vs都立西高校のゲームを見ました。

いつもは開始直前までカメラを調整しているのですが、今日は試合前の練習に注目してみました。

都立田無は左右二列に別れてのポストシュートで、対する都立西はセンターサークル付近から一回はたいてから左右に大きく展開させた後クロスからシュートするという練習で、どちらもフリーな状態で行なう練習でした。

ゲームは田無高校の方はバックラインでボールを回しながら比較的中央からチャンスを伺い、西高校は奪ったボールを一度FW(背の高い10番の選手)にあててから田無の浅いバックラインの背後にパスを出してそこを中盤の選手が狙う、という展開でした。

これが開始早々まんまとはまり、西高校が先制します。 左からの抜け出しでした。

写真は先制点の後の西高校のチャンスの場面ですが、すでにペナルティエリア内まで切り込んできていますが、田無DFは追いついていません。手前のDFの足も見えていますが、この時点でこのポジションにいます。結局このチャンスを西高校はモノにできませんでしたが、後半3点上げ、結果的に4-0(前半1-0)で都立西高校が勝利しました。

田無高校は攻撃に切り替える際、DFからサイドで出たら再びDFに返して受けたDFが逆サイドに回す、ということが多かったのですが、これは西高校のコレクティブゾーンの守備が効いていたからだと思います。サイドを押さえられれば中央からの仕掛けに対する守備に集中することができます。

このゲームを見てあらためて感じたのはサッカーとは『局面打開の連続』だということです。ここでいう局面とは『詰まった状態』即ちプレッシャーのある状態です。

マラドーナなら1人で局面を打開するでしょう。しかし、マラドーナではない以上、工夫が必要です。ここでいう工夫とは、『複数の人間で局面を打開すること』です。

そしてこの工夫を担保するのが、『顔を上げてプレーできること』『ブレない基本技術』ではないでしょうか。これらはいずれも周囲を見て仲間と相手の位置を確認し、仕掛けるか、ダイレクトではたくか、(味方がプレッシャーを解くまで)キープするか、といった判断を可能にします。

フリーでプレーできるのは、どこにパスを出されようが、どこにドリブルされようが、すぐに得点(失点)に結びつかない場面だけです。サッカーはシンプルなスポーツですが、本当に難しいです・・・

2006年8月 8日 (火)

情報科学vs韮崎

0804vs

私は新幹線で京都駅で乗り換えて高槻に向かいました。

京都駅では「Information Science」と入ったシャツを着た大分情報科学の応援ご父兄に遭遇。私も気合が入りました。

会場は山の上の方にあったのですが、すばらしいサッカー場でした。私、知らなかったのですがインターハイは無料で見られるのでした。

とにかく暑くて、暑くて、35度くらいあったはずです。

ゲームは序盤から韮崎がサイド攻撃で優勢に立ちます。

そして開始5分、右サイドの突破から中央への折り返しを、7番の選手が撃ったシュートで韮崎が先制しました。

これは大分情報科学の2人のDFが並列に並んだ一瞬のスキを韮崎の選手が逃さず抜け出して作ったチャンスでした。

一方、大分情報科学はキックの強弱が正確で基本技術の高さを感じました。そして11番の選手のドリブルからチャンスを作りますが、韮崎DFもに集中して粘り強く守られ、結果的に前半の右サイドからの抜け出しを許して失点したこの1点が決勝点になりました。

プレッシャーのある状況から個人技でプレッシャーがない状況を作り出す

サッカーは局面打開の集合体である以上、やはり個々の「テクニック」がとても重要であることをあらためて感じました。

結果は残念でしたが、大分情報科学の応援されていたご父兄の方々、本当にすばらしかったです。

また選手権でお目にかかりたいと思います。

kumazemi's favorite players:韮崎の14番

続きを読む "情報科学vs韮崎" »

2006年8月 7日 (月)

帝京vs那覇西

0804vs3 写真は前半30分の帝京の先制ゴールです。

これは帝京14番の選手が右サイドを攻めあがって中央に浮き球のパスを送り、これを受けた11番の選手が那覇西DFに体を寄せられて並走されながらも、ニアを撃ちぬいたシュートです。

このパスが通ったとき、私は「いったな」と思いました。流れるような展開だったのです。

仲間に無駄な走りをさせず、いたずらに何本もパスを回さないシンプルな攻撃。

那覇西は前線15番の選手にボールを入れてチャンスを作ろうとしますが、帝京も体を張って守ってました。

帝京3番のDFの選手はヘッドが強くて読みもよく、また体力もあっていい選手だなぁと思いました。

猛暑の中の激闘でしたが、帝京の選手の持久力と局面局面での強さが勝っていたような感じがしました。

今年の帝京はいい感じです。

冬の選手権東京代表の座は帝京に国学院久我山、国士舘、東京朝鮮、修徳がからんだ戦いになっていくのでしょう。

ただ高校生は短期間で伸びますので、個人的には別ルートで力をつけてきた都立高校なんかにも出てきてほしいです。

kumazemi's favorite players帝京の3番

続きを読む "帝京vs那覇西" »

2006年7月17日 (月)

都立国分寺vs駒場学園

071711

大雨の中、全面人工芝の横河グラウンドで行なわれたT2リーグです。

ショートパスをつないできちんと中盤を作って攻める駒場学園に対して、国分寺は時折ロングボールもからめながらサイドから攻めます。

駒場学園は13番の選手を起点にショートパスをつないできちんと中盤を作りながら、10番の選手のポストプレーを絡めてチャンスを伺いますが、国分寺のバイタルエリアでの守備も粘り強く、なかなかシュートに結び付けません。

国分寺は11番の選手の選手の技術とスピードを生かし、サイドからチャンスを作ります。この11番の選手はスピードさることながら、常に仕掛けるので駒場学園DFはやりにくかったと思います。

後半は国分寺の「読み」が冴えだして駒場学園の中盤でのパスがつながりにくくなり、10番の選手もボールを迎えにいったのか引き気味でのプレーが多くなっていきます。

このような展開の中、後半14分、左コーナーキックからゴール前で混戦となったチャンスをものにして先制しました。

これが決勝点となり都立国分寺が1-0で勝利しました。

球足が速くなる雨中の人工芝でのゲームを見て感じました・・・「やはり基本技術は大切だ」

kumazemi's favorite players:都立国分寺の11番 駒場学園の10番

続きを読む "都立国分寺vs駒場学園" »